◇今月の隊員さん◇ 第91回:しば🐾さん
【プロフィール】-----------------------
男性、30代、職業:インフラ関係、埼玉県在住
ツイッター●https://twitter.com/Shivaxx_
隊員歴:2017年9月から
主なアイドル遍歴:ももいろクローバーZ
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しば🐾さんは、埼玉県在住、39歳の男性隊員。埼玉県から、関東現場はもちろん、九州、関西、東北現場へ遠征し、直近3年間、ほぼ9割の現場に参戦して、その都度セトリをアップし続けている (ハッシュタグ:#BG_setlist) 。現場に行けなかった日、まず、しば🐾さんのツイートをチェックするという隊員さんは、少なくないのではないだろうか。
3年間、“セトリ神” であり続けた彼に、現場への思いを中心に、ばってん少女隊、そして推しの柳美舞さんについて語ってもらった。
■「3年間、ほぼ9割」の現場をカバーした “セトリ神”
。。。見出しが、かなりおおげさなんですが (笑) 。コロナ禍前のようなペースで現場が戻ってきたのは、この1年くらいなので、「3年間、ほぼ9割」というのは嘘ではないですが、「神」というのは、なかなかな表現ですね (笑) 。
とはいえ、真面目な話をすると、今の現場参戦率というのは、色々な条件がそろって何とか成り立っている状態です。
毎月全国各地へ旅行に行くような感じになるので、必要になるのが、お金、時間、体力、病気しないこと、モチベーション、パートナーや家族がいる人は、周囲の理解もいりますよね。
いつも現場で顔を合わせる方々と話をすると、それらの要素が突出している人が多いです。お金をたくさん稼いでる大富豪の方だったり、自分の裁量で仕事を決められる個人事業主の方だとか、リモートワークで全国どこでも仕事ができます、など。
自分の場合は、どれを取っても突出してないですね。冷静に計算したら、貯金が全然できていません (笑) 。この方々と同じ行動がよくできてるな、と思う瞬間があります。
1本では立てない細い棒が何本かで組み合わさって、奇跡的にバランスが取れて立っているようなもので、どれか1本が倒れたら「遠征して、ほぼ毎回現場へ行く」という現状は、簡単に崩れてしまうと思います。
自分の場合、特に重要なのは勤務地、つまり住所ですね。今は関東に住んでるので飛行機に乗ってしまえば、どこの現場にも遠征しやすいんですけど、これが別地方になると難しいと思います。例えば宮崎県のイベントでもお昼過ぎに終わるなら、関東だと日帰りできますからね。
毎回セトリをツイートする理由は、そうやって体験できた出来事について、この日、こういう会場で、こんなことがあった、その記録を残したいからですね。
ばってん少女隊を少しでも広めたいと、自分のセトリツイートをSNSで拡散してくださる隊員さんもたくさんいます。
ただ、そういう目的なら、公式アカウントのセトリツイートを拡散するのが1番正しい姿だと思うので、公式アカウントが毎回セトリをツイートするのであれば、セトリをあげるのが自分である必要はないと思っています。
セトリを見返して「今日のライブ、ここが特に楽しかったな」とか、思い出すフックになれば良いと思っているので、自分がいなかった現場についてはセトリツイートしませんし、毎回現場にいなければ、という義務感もありません。
ただ、毎回のように現場に行ってるのは、先ほど話した「遠征条件」のバランスが保てていることと、ライブ観た! → 楽しかった! → じゃ、次のライブも行こう! → (最初に戻る) 。このサイクルを繰り返している感じで、要はばってん少女隊が好き! ということです (笑) 。
あと、お作法として、ツアー開催中は全公演が終わるまでセトリツイートはしないですね。映画のネタバレに近いので。
■ぼくらがタイへ旅に出る理由
2月にはタイ遠征 (JAPAN EXPO THAILAND 2023年 2.3-5@タイ・セントラルワールド) に行きました。3日間、ライブ+特典会。ライブは全てフェスの一部で、ばってん少女隊のステージは毎回30分くらいでした。
日本でのイベントと比べると、やはり色々違うところが多かったですね。メンバーのテンションも常に高かった印象ですし、特典会のレギュレーションも特別対応が随所にありました。
例えば、ツーショット撮影とグループショット撮影の値段が同じだったんです。どっちも2千円でした。日本だとツーショット撮影は3千円、グループショット撮影は6千円あたりが相場なので、その三分の一くらいです。破格の値段ですよね。
そして、最終日には、さらに特別な対応がありました。
普段なら、特典券が付いたCDやグッズなどの商品を売って、商品の在庫がなくなったら、その時点で終わります。特典券だけでは売れませんって。
でも、タイの最終日は、売る商品がなくなった後も、普段そんなことしないのに、特典券単体で売ってくれたんです。お客さんが絶えない限り、特典会を続けようとしてくれた感じでした。
そのほかにも、ステージ終了後、簡易的なトークショーがあったとき、ステージと客席を隔てるロープが張ってあったんですね。
お客さんはみんな座って観てて、そのロープがちょうど目線の高さにかぶって邪魔だったんですけど、まぁしょうがないよねって感じでいたんです。すると、スタッフさんが気付いて、仕切りのロープを外して観やすくしてくれました。
タイまで観に来てくれてるんだし、しっかりサービスしますよっていう運営側の気持ちを感じました。
タイ遠征でかかった費用は、ざっと20万円強です。自分は現地集合・解散プランで、日本〜タイ間の飛行機代が全部まとめて5万7千円くらい。これに、現地でのツアー費用を合わせて18万7千円。
自分の場合は前日入りして、涅槃像を観たりとか観光もしたんで、その食事代などもろもろありました。特典会はさっきも言った通り、メンバーのテンションが高く、すごく楽しくて、スタッフさんの特別対応もあって買えるだけ買う、みたいな感じだったので、合計でざっくり20万円以上でした。
毎日、楽しかったですよ (笑) 。
推しの美舞ちゃん (柳美舞) が高校受験でいない状態でしたし、海外へ行った分、お金もかかりましたけど、声出しもOKだったし、非常に満足度の高い遠征でした。
■あふれる幸せを祈るよ
北海道の釧路という、札幌から約300km、福岡市と鹿児島市くらい離れている土地で生まれ育ったので、学生時代は好きなミュージシャンやアイドルがいても、「そのライブを観に行く」という発想がなかったですね。ライブで北海道に来る、と言っても、それってほぼ札幌なわけで。
高校を卒業し、就職して札幌に来たことで物理的にも心理的にも距離感が近くなってライブを観に行くようになりました。
ばってん少女隊の初現場は、田舎娘2nd の札幌公演 (2017年9.16@北海道・DUCE SAPPORO) です。
もともとももいろクローバーZのファンだったので、札幌以外の現場も、ももいろクローバーZとばってん少女隊のライブの日程が近ければ遠征してセットで観るみたいな感じだったんですけど、ばってん少女隊のために遠征するようになったのは2018年の「BDM」のリリースイベント (2018年 11.17@大阪・もりのみやキューズモールBASE) からですね。
そして、時代が令和になる2019年の春、希望していた勤務地への転勤が叶い、関東へ引っ越しました。
推しはもともと瀬田さくらさんで、現在は柳美舞ちゃんです。
美舞ちゃんとりるあちゃん (蒼井りるあ) が加入して、「今のばってん少女隊」として最初のリアル現場となった、大分県での城島 (2021年 4.29@城島高原パーク・ウッドパワースタジアム) も観に行きました。
ただ実はあの日、自分はりるあちゃんのメンバーカラー「ピンク」のマスクを着けて現場にいたんですよ。瀬田さんの「紫」でもなく、美舞ちゃんの「青」でもない。
なぜ「ピンク」を着けていたのか。。。うーん、ざっくり言うと、ばってん少女隊を応援するなら、それが1番だと思ったからですね。とにかく「君たちを歓迎してるよ!」という気持ちを伝えたかったんです。
新体制になって、さぁこれからというとき、万が一、新メンバーの心が折れてしまうようなことがあったら、それはばってん少女隊というグループの本当の危機です。
夢だったはずの初ステージから、ほんの数ヶ月で卒業って、 “アイドルあるある” なわけで。りるあちゃんも、あの日は不安な気持ちだったことをブログに書いていますし、やっぱり、物事はやってみないと分からないことが多いですからね。
6周年のメイキング映像 (3:47〜) にも残っていますけど、城島のステージ直前に美舞ちゃんが涙を流してしまう場面があったり、あの頃はステージに立つこと自体が本当に大変なプレッシャーだったんだろうな、と思います。
だから、二人が加入して半年くらいは、常に青とピンクのマスクを両方を持って現場に行き、会場を見渡して、自分の周りに着けているお客さんが少ないと感じた方のカラーのマスクを着けていました。
あの時点では、自分は瀬田さん推しでしたが、だからこそ、彼女の居場所であるばってん少女隊というグループが、今後も活動を継続していくためには、新メンバーを応援しなければ、という気持ちもあったわけです。
■心変わりは何かのせい
青とピンクのマスクの二刀流を続けていく中で、ある日、青のマスクを着けていたときに美舞ちゃんから「すごいの」が来たんです。温故知新ツアーの、たしか大阪公演 (2021年 9.12@Umeda TRAD) だったと思うんですけど、ライブ中に、美舞ちゃんと何度も目が合うんです。
本当に何度も。目と目で会話できるような感覚というか、すごく伝わってくるものがあったんですね。
それ以降、ライブで自然と美舞ちゃんのパフォーマンスを目で追っている自分がいて、そしてそれは東京五輪も閉幕し、世の中の自粛ムードも収まって、特典会付きのイベントが帰ってきた時期でもありました。
山口県でのSHUNAN Orbitというイベント (2021年 11.7@RISING HALL) で特典会があって、あの日は、全員サインの場合、メンバーを一人指名して、宛名を書いてもらうレギュレーションでした。
今日は美舞ちゃんに宛名を書いてもらいたいと思って、お願いをしました。「わたし、恋始めたってよ!」にかけて「周南で恋、始まる? しば」と (笑) 。
すると、美舞ちゃんがすごく喜んでくれたんですね。宛名を書いてもらうだけなのに、こんなに喜んでくれる子なんだ。。。と、美舞ちゃんの笑顔に、心をぎゅっとつかまれたような感覚があったかもしれません。
サインを書いてもらう順番が、写真の立ち位置順で、左から春乃きいなさん、美舞ちゃん、上田理子さん、そして、瀬田さん。
その日、自分は全身、瀬田さんのメンバーカラー:紫の装備だったこともあって、瀬田さんの前に行くと、瀬田さんは「お、紫推しが来たか。じゃあ宛名を。。。あっ! こいつもう美舞ちゃんに宛名書いてもらってるぞ」という表情をなさった。。。と、自分は感じたんですよ (苦笑) 。
そこで「あ、今日は美舞ちゃんが特に光ってたから、宛名をお願いしたんですよ」くらいのことを話せば良かったんですけど、そこに触れられなくて、全然関係ない話をしてしまったんです。
いやぁ、特典会って難しいですね (苦笑) 。
で、翌週の福岡県での「わたし、恋始めたってよ!」のリリースイベント (2021年 11.14@かしいかえん) の特典会で、瀬田さんに「推しが増えました」ということを伝えました。
すると、瀬田さんからは、どんな言葉が返ってきたと思いますか?
「私も美舞ちゃん好きなので、一緒に応援しましょう♪」と、前向きで、ありがたいお言葉を頂戴しました。
いやぁ、特典会って良いものですね (笑) 。
気持ちがちょっと楽になりました。そして、瀬田さんには、本当に頭が上がらないな、と思いました。
■そして毎日はつづいてく
九州・福岡を拠点とするローカルアイドルを推していて感じるのは、やっぱり地元の方々の継続した応援というのが1番大事なのではないか、ということです。
少し話がズレるかもしれませんが、今年の1月、自分が乗っていた福岡行きの飛行機に爆破予告があって、途中で中部国際空港へ緊急着陸し、乗客全員避難した、という出来事がありました。結局、大事にはならなかったんですけど、福岡のイベントには間に合いませんでした (涙) 。
まぁ、この話は極端な例ですけど、「遠征を続ける」というのは、簡単なことではないということです。
何が言いたいかというと、これはあくまでも個人的な考えなんですけど、遠征している人たちっていうのは、いずれいなくなると思っています。
自分の場合、あと3年もすれば転勤があるんですね。今の参戦率がこのままずっと続くとは思っていません。
その状況を保ち続けられる「選ばれし人」もいると思うんですけど (笑) 、やっぱり、進学、就職、結婚、育児、転勤、転職、退職。。。などなど、隊員さんたちもそれぞれの人生があって、色々なライフステージの変化を迎えるわけじゃないですか。
そういう中で、最後までローカルアイドルを支えてあげられるのは、その地元の方々だ、という思いが強くあります。
冒頭で話した「遠征条件」を満たせなくても、地元だから、この時間なら行ける、この日の一部だけなら行ける、という部分が、大きな強みだと思うので。
それと、自分は九州ローカルのイベントがすごく好きなんですよね。
毎年の博多どんたくもそうですし、去年のサガン鳥栖のイベント (2022年 8.26@駅前不動産スタジアム) とか、稲佐山のアフタートーク (2022年 9.28@稲佐山展望台1Fカフェスペース) も良かったし、地元を盛り上げるイベントというのは、その地方の街の雰囲気も含めて暖かいものがあるんですよね。
新規隊員さんにお伝えしたいのは、そういう現場の雰囲気を是非体験してみていただきたい、ということです。
美舞ちゃんも、この春から高校生ですね。
これからの美舞ちゃんに期待することは。。。美舞ちゃんの魅力は、たくさんあるんですけど、あえて1つだけ挙げるなら「表現力」。
「表情豊か」と言ってしまうと、それはむしろりるあちゃんの方なんですけど、美舞ちゃんは「曲の感情」に合わせた表情、歌い方をする力が秀でているイメージです。
だから、ばってん少女隊のライブで、もっともっと美舞ちゃんの歌声を聴きたいですね。
それから、グループの中での関係性も、愛ちゃんがりるあちゃんのことを「りるあ」と呼び捨てにするようになったり (そのときのインスタはこちら) 、りるみゆ二人とお姉さん組が、良い意味で対等な間柄になってきていると思うので、同じように美舞ちゃんも良い関係性でいてほしいですね。
そういえば、この間、瀬田さんが美舞ちゃんの高校合格祈願リレーのソロコン (2023年2.26@DRUM LOGOS) が終わって「みゆ!受験頑張ってね〜」と呼び捨てにしているツイートがありました。
そんなふうに、ばってん少女隊のメンバーとして成長し、一つひとつ思い出を重ねながら、グループとしても大きくなっていってほしいです。
そして、4年後、ばってん少女隊の柳美舞さんとして、二十歳のソロコンを観ることができたら最高です。果たしてその頃自分はどこにいるのか (笑) 。
でも、実現したらきっと駆けつけます。どんなセトリで二十歳の柳美舞さんが表現されるのか。今から楽しみですね。
【隊員さん募集】
当ブログではお話を聞かせてくれる隊員の方 (18歳、高校卒業以上) を募集しています。
特別なエピソードは必要ありません。「ありのまま」で大丈夫です。
接触厨も楽曲派もOK。楽しみ方は人それぞれ。(でも周りの迷惑には気をつけてね)
DDの方も“隊員の日”があるなら立派な隊員です。
ご協力いただける方はhttps://twitter.com/SuhaiGenba までDMでご連絡ください。
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