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「テレパシー・シグナル」作編曲の際に考えたこと


先日テレパシー・モーニングさんの1st single、「テレパシー・シグナル」がリリースされました。

私は作編曲担当として関わらせていただきました。作詞担当のMCあんにゅさん愛 ゆえにさん、アートワーク担当の秘色 きなりさん、そして何よりシンガーであるテレパシー・モーニングのお2人の力も加わり非常に良いものができたのではないかなと思います。

また私自身初の楽曲提供で、至らない部分も多い中任せてくださったテレパシー・モーニングのお2人には本当に感謝しております。

今回曲を作るにあたって考えたことなどを書き記しておこうかなと思います。

初めにゆえにさんからご依頼があり、緊張もありつつやってみたいの気持ちが大きかったことを覚えております。

以下楽曲について自分が考えたことになります。

「ユメ・目覚め・朝」のようなテーマというオーダーで、自分では0:48~→夢、サビ→目覚め、1:45~→朝みたいなイメージで作っていました。スピード感のある部分とふわっとした部分でメリハリを出せた気がします。

自分が特に気に入っているのはやはりサビです。シンプルながら耳に残るリードフレーズですが、実はコード進行が結構遊んでたりします。

FM9 | G7 D♭7♯11 | Em7 | Amadd9 CM7
FM9 | G7 D♭7♯11 | Am7 A♭m7 Gm7| C
FM9 | Gaug/F | Em7 | E♭aug7
Dm7 | Fm6 | A♭M7 | Caug/G♭

最後のDm7 | Fm6 | A♭M7 | Caug/G♭の上がっていく感じがめちゃくちゃ気に入っています。同時にリードやボーカルのメロディをつけるのに苦戦した部分でもあります。

あと、2:07~のボーカルカットアップパートとそこから四つ打ちになるところも気に入っています。やはりキメは多ければ多いほど良いですね。コードシンセのピッチを後ろの方で若干下げたり、サイドチェインを大袈裟にかけたおかげでグルーヴ感が出ているなと思っています。飛び跳ねながら聴いて欲しい部分です。

あと、”clap your hands”の部分でうっすら3回鳴らしているクラップは、ライブとかの時にお客さんが一緒に拍手するのを想像して追加したりしました。

イントロと落ちサビのピアノ+シーケンスもかなり気に入っております。起きかけの半覚醒状態みたいなイメージです。同様に曲が終わる時のシーケンス+リバースピアノでもう一度眠りから覚醒するイメージが出せたかなと思っています(「終わった瞬間に始まるから終わりどきがわからない」という感想ツイートがあり、意図が伝わっているのがわかって嬉しかったです)。

実は今回ご依頼を頂いた時に一部作詞も担当するかもしれないとなったのですが、結果的に全ておまかせして良かったなと思います。ラップに関してもサビに関しても自分にはこういったニュアンスのかわいさは出せないなと感心させられました。

また、ボーカルについてもお2人ともニュアンスを出すのが上手で、普段ニュアンスもクソもない歌をやっている身としては、本当に尊敬するかぎりでした。

とにかく自分としても納得のいく楽曲が作れたと思いますし、関わった皆様のおかげで、最初に共有したラフなものがより良いものになっていくのがすごく楽しかったです。

長々と失礼いたしました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。この記事がこの曲の新たな側面に気付くための一助になれば幸いです。

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