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将棋ペンクラブ大賞最終選考会

 
 第33回の将棋ペンクラブ大賞、最終選考会が今週17日に行われる。
 
 2次選考を通過して最終選考まで残ったのは、以下の作品。
 
  
〔観戦記部門〕 

高野秀行さん 【第33期竜王戦1組】羽生善治-佐藤康光(読売新聞)
椎名龍一さん 【第78期名人戦七番勝負第1局】豊島将之-渡辺明(毎日新聞)
後藤元気さん 【第78期名人戦七番勝負第1局】豊島将之-渡辺明(朝日新聞)
上地隆蔵さん 【王座戦 第68期五番勝負第5局】久保利明-永瀬拓矢(日本経済新聞)
上地隆蔵さん 【100期女流王座戦 五番勝負第1局】里見香奈-西山朋佳(日本経済新聞)
千葉涼子さん 【第47期女流名人戦 リーグ戦】千葉涼子-伊藤沙恵(スポーツ報知)


〔文芸部門〕 

さくらはな。さん山口恵梨子さん『山口恵梨子(えりりん)の女流棋士の日々』(竹書房)
奥泉光さん『死神の棋譜』(新潮社)
野澤亘伸さん『絆-棋士たち師弟の物語』(マイナビ出版)
樋口薫さん『受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基』(東京新聞)
神田憲行さん『一門』(朝日新聞出版)
 
 
〔技術部門〕 

あらきっぺ(荒木隆)さん『現代将棋を読み解く7つの理論』(マイナビ出版)
高野秀行さん、岡部敬史さん、 さくらはな。さん『「初段になれるかな」大会議』(扶桑社)
藤井猛さん 『藤井猛全局集』(マイナビ出版)
齋藤夏雄さん 『詰将棋の世界』(日本評論社)

 
 
 観戦記部門は、31作品から1次通貨が19作品、そして2次通過が上記6作品。観戦記者3名と、棋士が2名。内、1名が自戦記。
 
 文芸部門は、28作品上がってきた中から、14作品が1次を通過し、2次通過が5作品。小説が1作品。
 
 技術部門は20作品の中から、1次通過が5作品。そのまま2次に送るという意見もあったが、結局は1作品削って4作品が2次選考通過。削った作品は難解すぎるということが、議論の焦点だった。難解ということは、それだけ書き手の棋士が惜しみなくネタを出してくれているということでもあるので、その部分も評価されたが、しかしそれでも読み物としては難解だった。
 
 17日、最終選考委員3名で選考したのち、決定する。その後、受賞者に確認の連絡を入れ、各メディアに伝える。発表は週明けの月曜が例年のパターン。それまで幹事たちにはかん口令が敷かれる。
 毎年何紙か取り上げてくれるので、19日月曜に、新聞の紙面で見つける人もいるかもしれない。

書き物が好きな人間なので、リアクションはどれも捻ったお礼文ですが、本心は素直にうれしいです。具体的に頂き物がある「サポート」だけは真面目に書こうと思いましたが、すみません、やはり捻ってあります。でも本心は、心から感謝しています。