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AIの発達で通訳はいなくなくなる?

AIが発達することでなくなる仕事、あるいは20年後消滅している仕事、といったトピックの時に必ず取り上げられるのが通訳、翻訳。実際にgoogle翻訳は以前に比べると精度は断然上がったので、これから期待できる分野と言える。しかし、仕事がなくなるとは思っていない。

単純な〇〇はどこですか? コーヒーが飲みたいです、のような文章であればすぐにでもAIに可能である。小型自動翻訳機が海外旅行保険と一緒に営業されていたりしている。

しかし人間の会話はかなり文法ルールを無視していても成立する。昨日のお兄ちゃんの彼女の服ダサくない?人間であれば、いつのことで、誰が主語でとすぐに判別できるが、AIはこれが非常に難しい。文例が大量にある英語日本語で難しいのであるから、少数言語になると一層のこと発達はこれからだ。

iPhoneのSiriをよく英会話の相手になってもらうことをお勧めする。言語を設定できるので英語を選択してもらうと英語で聞くと、英語で返ってくるという、自主練にもってこいのツール。ただし、これも正確な発音でないと認識してくれない。面白いのは英語でもイギリス英語アメリカ英語、オーストラリアやシンガポール英語と選べる。そう、同じ英語でもそれぞれの発音の違いや特有の表現などが違うからである。

私が通訳に入る際に心がけていることの1つに両者の信用を得られるようにすること。これは気に入られようとすることとは違う。通常、司法通訳であると、基本的に法を犯した側、その疑いのある人、あるいはその周りの人、被害を受けた人と捜査する側、時に弁護する側の間に立つ。中立であること。もちろんのことであるが、これは全てから関係ないところにいる、というわけではなく、その関わる全ての人の信用を得ないといけないことであると認識している。自分の言葉が相手にきちんと届いている、という信用なくして次には進めない。正確に伝えることは大前提。それは人であろうと機械であろうと関係ない。しかし、無機質に伝達するのではなく、自分のことばが相手にきちんと伝わっている、という安心感をもたらせるよう、どちらが話しているときも目を見ながら手はメモを取る。勝手に話を繋げて要約したり、拡大したりしない。もっと話しをしたくなるような空気を作り出すくらいの勢いで、耳を傾け通訳することを意識している。

これはあくまでも私の一個人意見。全ての通訳人がそのように考えているとは思わないが、このように考えて通訳している人がいる鍵り、どんなにAIが発達したとしても、通訳、翻訳という仕事が完全になくなるとは思っていない。




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