2024年の初湯は慌ただしい

2024年になった。1月2日。1日から色々なことが起こっている。ニュースを見るのもなんとなくしんどいし、年末年始も仕事でもバタバタしたりで、心が落ち着かない時はやっぱりお風呂だな、と思い、近所で営業している銭湯を探す。

1件だけ夜までやっているところを見つけたので、久しぶりに向かう。以前行ったときはそこまで混んでいなかったのに、夕方の時間、ほぼ靴箱が埋まっていた。そして小さな銭湯なのに人でごった返す脱衣所。しまったー!他の銭湯が休みだからみんなここに流れてきているのだ。夕方は特に、おばーちゃんたちで混み合う時間ではないか。時すでに遅し。もうお金を払ってしまったので戻るわけにもいかず、すみませんすみませんと言いながら空きのロッカーをなんとか見つけ、お風呂に入る準備をする。みんな考えていること同じだなあ。

まさに芋洗い状態。ここの銭湯はサウナがないので、交代浴を繰り返し、早めに上がることにした。水風呂が20℃なのがめちゃくちゃいい。が、人が多すぎるとなんとなく落ち着かない。また来よう。

脱衣所で着替えながら、地元のおばーちゃんの話に耳を傾ける。話題は新年の挨拶と、地震の話と。みな怖い怖いと口にする。うんうん、わかる・・・こういった常連さんの会話はどこでも見られる光景だが、ここでふと考える。私は今、銭湯での知り合いはおらず、基本人と話すこともないので、いつも1人でサッと入り、サッと出るようにしている。が、40年後の私はこうなっているかもしれないな・・・と。声かけあって、世間話して、みんなで生存確認。

それにしても一体私はどこでどんなおばーちゃんになっているんだろう。いや、そもそもおばーちゃんになれるだろうか? 最近「ブラッシュアップライフ」の再放送を観た影響で、自分の人生についてめっちゃ考えてしまう。

いや、待てよ。ただでさえコミュ障なんだから、40年経っても常連さんの会話を聞きながら1人で風呂に入っている可能性、あるんじゃないの・・・? 1人で銭湯を往復する生活がこの先も続いたら・・・? あー、それはなんとなくまずい。でもなんだかあり得そうな気がして怖い。

災害時に年寄り1人で頼れる人もおらず、力尽きていくのはつらいので、いつかは近所にこういうコミュニティ作ったほうがいいのかな、なんて思ったり。

帰り道、夜風にあたりながら、ふとそんなことを考える。私の2024年の銭湯ライフは、こんな感じで始まった。


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