気がついたら一番好きな有名人がオードリーになってた

普段あまりテレビを観ない私が、「今いちばん好きな番組は？」と訊かれたら答えるのが、たぶん「あちこちオードリー」。「本気の本音は面白い」とあるように、ゲストたちが他の番組ではなかなか言えないような仕事の苦労話、裏話などをしているのが自分にも勝手に刺さって、いつも、わかるぅ〜と思いながら毎回ぼんやりと観ている。そして最初は気づかなかったけれど、観ているうちに、その「本音的」なものを若林さんがめちゃくちゃ上手に引き出していることに気づく（そういう企画・編集・演出の素晴らしさももちろんある）。春日さんの、若林さん寄りにもゲスト寄りにもなる、絶妙な居酒屋の大将ポジションもよい。

「あちこちオードリー」をきっかけに、よりオードリーを意識するようになってしまった。といっても今まで全然興味がなかったわけではなく、やっぱりM-1で出てきた時は衝撃的だったし、某イス破壊事件の動画でいまだにゲラゲラ笑えるくらいには「テレビで観る人」として好きだった程度。そして意識するようになった理由として、ここ数年でANNを聴き出すようになったというのも大きい。

なんとなく数年前からANNのいくつかの番組を聴きながら寝オチするのが習慣になっていて、オードリーの番組もそのひとつだった。寝オチするのに適している・・・といったら失礼かもしれないが、2人のトーク中心の展開が心地いいのだ（あとでタイムフリーで聴いている）。テレビで見る関係性とはちょっと違うし、あと、スタッフとの距離感もすごくよくて、内輪になりすぎない程度にみなさんの名前が出てきて、みんなで番組を作っているぞという感じも好き（星野源ANNにも同じものを感じる）。

そんな中で、ここ最近若林さんも野球に再びハマり出すようになり、野球の話が増えたこともゆるい野球好きの私には楽しかったし、それになによりあの東京ドームのイベント開催が発表されたことで、ドームに向かって1年間どう走っていくんだろうという興味が俄然湧いて、より追う楽しみが増えていったのだ。

私は運良くチケットが当たったので、当日東京ドームの会場で観ることができた。ここ最近観たコンサート、イベントの中でもいちばん衝撃的だった。東京ドームには試合もライブも観にいったことがあるけれど、あんなにお客さんでみっちみちなのはまず見たことがない。そして今さら事細かに書く必要はないけど、この1日のために2人ともこんなすごいことを準備してくれていたんだ！という企画がばしばし出てきて、それが当日、観ている全ての人にバシッとハマっていたのがゆるいリトルトゥースの私にも伝わってきてとても濃密な時間だった（さらにその間、春日さんは番組の企画で英語の勉強をしていたというのはマジですごい）。

この間、ANN15周年記念展を観たときに、東京ドームのイベントを振り返るコーナーがあって、その日の写真や衣装などを改めて見てしみじみしたし、ANNではドームの話終わってないし（笑）、長楽のポークライスの話とか、まだ続いているのがいい。ラジオでもそんな話があったけど、1ヶ月以上経った今だからこそこれまでの思いがふつふつと沸いてきたというのがあるのかも。

そんなこんなでオードリーに触れる時間がめっちゃ増えて、自然と今ではいちばん好きな有名人になってしまった。これからどんなことが起こるんだろうと思わせてくれる人たち。でも何も起こらなくてもいい。全部の番組は追えないし、アイドル的な応援とかでももちろんないけれど、今後も変わらず、ゆるく応援していきたい。