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散歩をしていたこと

週に一度休みの日がある。
今、仕事が繁忙期でとても忙しく、休みも週一になっている。週一といっても、カレンダーで見て一週間の中に休みの日が一日あれば良いという、頭の悪い休日の作り方をされたせいで8連勤以上することもある。
おかげで休みの日は休む日ということにして外へ出なくなることが多くなった。それによって色々と回復する量が増えたとも思えない。

というわけでひさしぶりに散歩をした。散歩をしながら写真を撮って歩いた。僕はだいたい一駅か二駅分くらいの距離を歩くことが多く、もっと散歩全盛期の頃は片道2時間くらい休まずに歩いていたこともあった。写真を撮りながら歩いていると結構そういうことになる。

スナップ写真というのはいいなぁと思ったものや場所を、その時間と空間を保存しておける手段なのでちょっとした日記みたいなものという側面もある気がする。あとで見返すとなんとも言えない感情が芽生えてくることがあったりする。


今回の散歩は家の近くだけどほとんど歩いたことのない道を行くことにした。

小学生の頃遊びに行っていた友達の家の跡地の近くとか、そこからさらに先へ行ってみたら誰も住んでいないアパートを見つけた。小学生だったら中に入りたくて計画を立てていたかもしれないくらいいい感じの廃墟だった。家の近くにこんな場所があったとは知らなかった。この地域にずっといながら全く気が付かなかった。中に入れそうもないし、入ったら怒られると思うので入口の方から様子を伺う程度にしておいてすぐ逃げた。住宅街を歩いて写真を撮っているとはたからみたら結構怪しい。なので逃げた。


季節柄柿がなっているのをよく見かけた。柚子とかの柑橘類もよく見た。

この時期の昼過ぎはとても良い光があって写真を撮るのが楽しくなる。こういう時のテンションはすごく好きだ。
よく知らない道を歩き続けていたらよく知っている街道に出てしまった。せっかくなのでコーヒーを飲んで少し休んだ。散歩しながらこんなことするのは珍しい。でも休んだ。そして道に迷ってしまった。住宅街を歩いていて道に迷ってしまうととても厄介で、引き返しているところなどを逐一見張られている気がする。とにかく早く帰りたくなってしまった。

闇雲に家のありそうな方角へ向かってとにかく歩いた。人とすれ違ってしまわないように気をつけながら、背中には常に地域の目からの視線を感じ生きた心地がしなかった。

ほとんど写真も撮らずに歩いてしまっていた。

やはり散歩をしたことで回復量が増えたとも思えなかったし、よく眠れなかった。

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