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教育が仕事の役に立ったと日本人は思っているのか

前書き

日本の成人、子どもの両方ともに成績が良いのにモチベーションが低いという調査結果をご紹介しましたが、そもそも日本人は「教育は仕事の役に立つ」と思っているのでしょうか?今回はOCEDの学びへの準備に関する調査をご紹介します。

結論

・学んだことが今の仕事に役に立っていると回答した成人の割合が加盟国諸国で最も低い。
・特に「異なるアイディアを統合させる」と「問題の根幹について考える」時に学習戦略を使うかという質問に対して「いいえ」と回答した成人の割合が高い。

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分析手法:観察
2012年と2015年にOECDが実施した成人学習のアンケート結果を使用し国際比較

編集後記

せっかく成績が良いのにモチベーションが低い要因の一つは、仕事との関連性を感じにくいことなのかもしれません。学びへの準備に関する調査では、「新しいアイディアを探す」ことよりも「異なるアイディアを統合させる」と「問題の根幹について考える」についての項目が低かったので、1人で考えるだけでなくグループで考える訓練や問題発見に関する訓練がもっと必要なのかもしれません。

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Education Policy in Japan: Building Bridges towards 2030 | READ online. (2018). Oecd-Ilibrary.Org. https://read.oecd-ilibrary.org/education/education-policy-in-japan_9789264302402-en


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