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中小企業のためのChatGPT・生成AI活用

メリークリスマス!今年も残すところあとわずかになりました。

私は講師業が専門ではないのですが、今年は DX や ChatGPT・生成 AI などデジタル関連のセミナー、生産性向上・マネジメントに関するセミナー、個社の幹部社員・中堅社員研修など、多くの機会をいただきました。

特に DX・ITC 関連テーマは、昨年の「DXとは何か?どのような事例があるのか」といった全般的な内容から、中小企業の DX導入プロセスと実践法、DX人材の育成計画立案、DX を盛り込んだ中期計画策定など、各論について詳しく深く解説する講義が多くなってきました。

DXの定義

DXとは「最先端のデジタルテクノロジーを駆使し、経営やビジネスプロセスを再構築するデジタル時代の生き残り戦略」と定義できますが、先端技術という点では今年はやはり ChatGPT・生成 AI が最大のトピックだったと思います。

実務で ChatGPT・Bard/Gemini など大規模言語モデル系 AI サービスの応用研究、Amazon Bedrock や Azure OpenAI Service を活用したシステム開発を行っていますが、技術がとんでもないスピードで進化し、最新の技術をベースに実証実験を行なっても、成果がどんどん陳腐化していくので苦労しています。

ChatGPT をどのように業務に活かすか?

一般の中小企業を対象としたセミナーでも、今年1月の頃は「ChatGPTとはどんな AI なのか?」「大規模言語モデルとは」といった技術・機能の解説が多かったのですが、10月・11月には企業・自治体のChatGPT活用事例、著作権の考え方、生成AIの業務導入の留意点など、「ビジネスの現場で生成AIをいかに活用するか」という実践法に論点がシフトしています。

ChatGPT を利用する上での注意点

大企業では生成AIを活用したシステム開発をいかに行うかの試行錯誤が続いています。技術の進化スピードに加え、サービスやAIの回答品質が安定しないこと、機密情報の学習やセキュリティなど課題が山積している状況ではありますが、これまで不可能であった処理が生成AIを使うと可能になるかもしれない、と期待が高まっています。

ベンチャーやネットマーケティングに関する企業を除くと、中小企業での生成AI活用はまだこれから、という感触です。

ここ数年、人手不足・採用が厳しいという声を聞くことが多くなりました。中小企業の人事担当者は「大企業と違って中小企業は採用が難しくて」と話しますが、最近は大企業でもなかなか人が集まらないのが現状です。

現状の人手不足は悪化し、熾烈な人手不足が見込まれる

生産年齢人口の減少により、職場で働く社員の数は確実に減少していきます。ChatGPT や Microsoft Copilot などの生成AIはホワイトカラーの生産性を向上させる技術です。これまで難しかった業務もデジタル化・自動化が可能になるかもしれませんし、社員の業務支援、創意工夫を後押ししてくれるかもしれません。

ChatGPT はホワイトカラーの生産性を劇的に向上する

ChatGPT Plus を使っていると、理系の新卒社員が私専任の部下として付いたような感覚になります。このように役立つ先端デジタル技術を中小企業経営に活かさない手はありません。

来年は DX・AI の実務家として、中小企業の現場に先端技術を導入するご支援を強化したく考えています。

それでは良いを年をお過ごしください。来年もよろしくお願い致します!

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