面倒くさい的ポジティブ思考

「世の中の大事なことって大抵面倒くさいんだよ」

僕が言うと軽く聞こえちゃうけど、これは宮崎駿監督の言葉です。
彼は膨大な絵コンテを描いてる時、「面倒くさい、あー面倒くさい、あーあ面倒くさいなあ」と四六時中連呼しながら描いているみたいです。

僕みたいな無名の人間が比べるのも果てしなくおこがましいのだけど、この話を聞くとすごく勇気が出ます。

面倒くさいならやらなきゃいいじゃんという人がいますが、そういうことじゃない。
どんなに自分がやりたいことでも好きなことでも、面倒くさいものは面倒くさいんだと。
そこに自分が好きでやってるんだからとか関係なく、面倒くさいものはどうしたって面倒くさい。
好きかどうかの分かれ道があるならば、面倒くさいけどやるか、やめるか。

それだよね。

僕は今戯曲の執筆をしてるんだけど、まあ面倒くさい。

人数多めに設定しちゃったもんだから、役の誰かが喋るとこいつこんな奴だっけ？こんなこと言う奴だっけ？そもそもこいつの目的なんだっけ？っていちいちキーボードを打つ手が止まる。
そんで頭掻いてため息ついて、足をジタバタさせてタバコ吸ってまた打ち始める。

好きなことやってるはずなのに「面倒くさい」って思っちゃうから、
「俺本当はやりたくないのかな？」とか自己嫌悪に陥っちゃったりするんだけど、宮崎駿監督の言葉を脳内にリフレインさせて、それでいいんだ。これでいいのだ。「大事なことって面倒くさいんだ」って思って今日もありがたく好きなことをウダウダ言いながらやって生きております。

さて、今日も眠くなるまでトライ&エラーです。