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アンティーク調取っ手ハンドルの経年劣化と取り扱いについて。岡崎市のオーダーメイド家具屋 杉田木工所。

毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。



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アンティーク調取っ手ハンドル

の経年劣化と取り扱いについて。


先日、床に落としてしまった引き出しに
取り付けてある取っ手ハンドルの交換をご紹介させて頂いたのですが

杉田木工所に取っ手ハンドルの交換をご依頼された
お客様にもお伝えした事を皆様にも知って頂きたく
今回記事にいたしました。

↓引き出し取っ手ハンドルの破損についてご紹介しています。


①経年劣化している取っ手ハンドルはすべて交換するのがおススメ。

今回、破損してしまった引き出し取っ手ハンドルの
交換依頼をされたお客様にもお伝えしたのですが、
お金はかかってしまいますが、可能でしたら、
家具に取り付けてある取っ手ハンドルの
すべてを交換した方が良いです。

引き出しが取り付いている家具をお使いなられて20年以上
時間が経過している。今回のお客様はそうおっしゃっられました。

鉄・合金・ダイキャストなど
家具の金物に使用される金属はいろいろあるのですが

ほとんどが、20以上の経年劣化で
金属が持っている「強度」はかなり低下しております。

今回の取っ手ハンドルの材質は
専門家に診て頂かないとわからないですが
たぶん合金で、新品の合金で出来た取っ手ハンドルを

仮に床に落としたところで
取っ手ハンドルに「亀裂」が入る。
亀裂」から切断に至る。ことはありません。

床に落下して
破損してしまった取っ手ハンドル。
重たいところが
最初に床に当たりますので
取っ手ハンドルが
床に当たりました。
新品でしたら
こんな簡単に「亀裂」は
入りません。

それだけ
金物は弱くなる。ということを
お伝えしておきます。

例外の金属もございます。
「真鍮」製の金物は、
ご使用から20以上経過しても、
「亀裂」が入ったり、切断破損することは
まず、ありません。


②アンティーク調取っ手ハンドルは形状上、「亀裂」が入りやすいです。

家具用の金物。
今回は、取っ手ハンドル、ツマミ、について
お伝えしておりますが、

アンティーク調の取っ手ハンドルは
その形状上、ハンドルと引き出し前板のベース部分と
ハンドルに指がかかる部分

ここに「亀裂」が入りやすいです。

ハンドルがあった場合の
弱い部分の説明。

アンティーク調取っ手ハンドルは
見て頂ければわかりますが、
「意匠性」「デザイン」が最優先します。

アンティーク。エレガント。宮づくり。

このようなキーワードが付いて回ります。

世の中に存在するモノは
ほとんどと言って良いと思いますが、
デザインや効率を優先しますと

「実用性」「居住性」「快適性」
のような存在が二の次になります。

アンティーク調取っ手ハンドルも
そのご多分に漏れず、実用性や耐久性に
汎用の取っ手ハンドルの実用性や耐久性より
「劣る」性能のモノが多いです。

全部とは言いませんが。
あくまで、家具屋 杉田の経験からくる
個人的見解です。


③コンセプトアンティーク調取っ手ハンドル以外は
ほぼ生産されていない。在庫も確認が必要。

現代のオーダーメイド家具や
店舗用什器というのは
見て頂ければわかると思いますが

シンプルだったり、
質感を追求した化粧材が大半です。

今風のデザインは、アンティーク調とは
あきらかに、雰囲気が違います。

昔、購入された家具に付いている金物が
アンティーク調だった。とかでないと
アンティーク調の需要がありません。

したがって、資本主義経済、
あまり売れないものはメーカーも生産いたしません。

数年前に生産されたロット管理品
在庫して販売されている
アンティーク調取っ手ハンドルがほとんどです。
なので、在庫も需要が発生したときに、その都度
確認いたしませんといけません。

【ロット管理】
ロット管理(ロットかんり)とは、仕入・製造等の業務で発生する製品単位(ロット)ごとに製品を管理すること。

なおロット(: lot)は物品を販売する際の「一山いくら」や「一山100円」などの商品を積み上げた一山(ひとやま)に由来する。

ロット管理は商品製品仕入れから販売ないし出荷までを製品単位ごとに管理する方法で、特に商品流通で量が多かったりサイクルが短い場合に行われる簡便的な在庫管理の手法である。単位ごとに「ロット番号」を付与して管理するのが一般的で、発注も商品の梱包状態といった単位で行われる。また同一ロットには同じロット番号が製品に印刷されている場合もある(→製造番号)。よく使われる単位には1ダース(12個)ないし1カートン(一つの段ボールやケースなどに収められた単位)など輸送の都合が良い状態で、商品によっては輸送パレット一つ分などとでも勘定される。かつては流通の過程では商品単位でひとまとめにして輸送されることが多かった関係で台帳を使った在庫管理では大雑把なロット管理も広く用いられたが、情報化社会によりPOSシステムで商品管理を行うようになり、細かい単位(単品ごと)でも在庫の管理が可能となったため、コンビニエンスストアのように末端の小売店でも単品発注が可能な業態も見られる。

ウィキペディアより。

カタログに掲載があっても
メーカーごとに、在庫管理が違いますので
注意が必要です。


④もう手に入らない同じアンティーク調の金物。

お使いなられている家具が
ご購入から15年以上経過している場合、
家具に付いている金物と同じ金物を

入手することはかなり難しいです。

オーダーメイド家具に関しては
オーダーメイド家具に取り付けている金物は
金物メーカーがしっかりしている会社さんが多いので

15年以上経過しても
金物生産メーカーが存在して
在庫を保有している金物、 (生産され続けている)
金物でしたら、比較的入手は難しくありません。

数年前に「廃番」になってしまった金物は
もうあきらめるしかありませんが
比較的、追跡は難しくないです。

量販家具店さんやネットの通信販売で
ご購入された家具に付いている金物が破損して
交換したいと思われても、オーダーメイド家具に比べると
同じ金物の入手は難しいと思います。

在庫管理や生産時期が
短い金物が多いと言えます。

なので、そういったところから
ご購入された家具の金物はもう手に入らない。と
お考えになられた方が良いです。


杉田木工所

家具屋 杉田からのアドバイス。

15年以上
お使いなられているアンティーク調の金物は
家具屋 杉田の経験則からくる個人的なアドバイスとしては

すべて交換をお勧めいたします。

引き出しの中の内容物の量や重さに
よっては、引き出しを引っ張るだけで
ハンドルの指掛の中央に「亀裂」が入る。

なんて事も十分あり得ます。

たしかに、杉田木工所も商いをしております。
商売上の都合で、そう言っている。と思う方も
おられるとは思いますが、

ですが、家具にいくつか取り付けてある
取っ手ハンドルの内
1個が破損してしまったと。

なったときに、1個だけ違う取っ手ハンドルで
なにも思わない方なら、何も言いませんが
1個交換したことによって

  • やっぱり他の取っ手ハンドルも交換したい

  • すべて交換したいと思ったタイミングがかなり後。

同タイミング・同ロットは
その時のタイミングしか実現しない。

ということはお伝えしておきたいと思います。
メーカーもいつまでも在庫を保管しておりません。

ロット番号が変われば
色見や細かい形状が少し前に交換したハンドルと
違う。という事態にはなり得ます。

時間経過した家具に取り付けてある
アンティーク調の金物破損時は
よくお考えになられて
家具屋のアドバイスに耳を傾けて頂ければ
幸いにございます。


次回予告。


次回、
週末ということで
なにかゆる~い
記事でも書こうと
思います。

次回予告。



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