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「注意喚起 !」です。家具の中の"引出し"を水で丸洗いするのはおやめください。MDF編。こうなります。オーダーメイド家具取扱説明書。岡崎市の杉田木工所。

毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。

杉田木工所LINE公式アカウント
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とある個人のお客様からのご依頼紹介です。

最初に書いておきますが、

決して「MDF」という材料は使い方さえ

間違わなければ、家具材としては普通に機能いたします。


洗面化粧台に付いている引き出しだそうです。

洗面化粧台の部屋壁が

「珪藻土」素材のような壁らしく、場所柄

水回りなので、部屋の壁に水が飛ぶことも

ひとがそこで暮らしていれば、毎日のようにあり得ます。

でも、「珪藻土」のような素材の壁なので、すぐに水を吸って

ぬれていた部分も魔法のようにすぐに乾きます。

お客様は、部屋壁がそうなので、家具の引き出しも

そういう仕様になっていると思われたらしく、おそらくおもいっきりだと

思いますが、引き出しを水洗いされたそうです。

その結果がこれになります。

MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し
MDF製引き出し

この引き出しは、

ほぼ80㌫ぐらいが「MDF」という素材で構成されている引出しです。

この「MDF」という素材は、わかりやすく例えますと

「厚紙」です。

薄い紙を何層にも重ねて、かなりの圧力をかけて

圧縮して、JIS規格にあります、2.5㍉や4㍉、5.5㍉といった

木製のベニヤ合板の規格と同じ規格に仕上げたものです。

自然に生えている木材は、水にぬれますと水を吸い込む

木材が多いです。

なかには、あまり水を木材表面から吸わない

木材もあるみたいです。

だから、そのような木材は屋外のウッドデッキの床材などに

採用されるわけです。

今回の引き出しもベニヤ合板で構成されていても

同じように水で丸洗いすればある程度はどこかの

部分が膨張します。

しかしながら、この「MDF」という素材は、木製ベニヤ合板で

構成された引き出しより、多く水を吸い込みます。

今回の引き出しも膨張してしまった部分が多くて

引き出しが家具の引き出し収納口に入らなくなってしまいました。

引き出しの前後で4㍉ほど違いが出てしまっています。

このような結果になってしまった要因は

いろいろとあると思いますが、家具屋側にも

責任の一端はあると思います。

我々、オーダーメイド家具を毎日製作して

お客様のもとに届けて取付施工しているのですが

取扱説明書なぞをお客様に渡していません。

使い方でお客様が長くご使用になるのに

気を付けて欲しいことがあれば

取付後にご説明いたしております。が

今回の事例はまったく考えていなかったです。


昔、テレビ番組の「笑っていいとも!」という番組の中で

司会のタモリさんが世の中のいろいろなものに怒りを

ぶつけるコーナーで

「おじさんは、怒ってっるんだぞ !」というコーナーがありました。

その日は、家具調こたつの取扱説明書について怒る日でした。

なかでも、家具調こたつの取扱説明書の中に

こたつヒーター部分を上に向けて網で餅を焼かないでください。

と書いてある説明文があり

タモリさんが、「そんなひと、いる?」。と

テレビに向かって怒っていたのを憶えています。

家具調こたつでお餅を焼かない

タモリさんは怒っていましたが

家具屋 杉田が思うには、実際にヒーターを

反対にしてお餅を焼いた人がいたと思うのです。

だから、取扱説明書に明記されたと。杉田は思います。

おじさんは、怒ってっるんだぞ !

ひとは、いろいろな考え方を持ったり

大勢のひとは思いつかない行動を取ってしまう

少数のひともいるわけです。

きちんとユーザーさんにプロダクト側は

説明しないといけませんね。

今回、大変勉強になりました。

杉田木工所noteが、

オーダーメイド家具の取扱説明書として

機能するような記事を今後は思いつく限り

書いていこうと思いました。

この記事を読まれた方で

洗面化粧台をはじめとした

お部屋にある家具は、引き出しも含めて

べしゃべしゃになるほど、水で丸洗いするのは

絶対にやめましょう。

あとで困った事になります。

「MDF」という素材が

どれだけ水に弱いかという事をお伝えできて

ほんとに良かったと思っております。

なかなかこれだけの実例をお見せすることも

ありませんので。

「MDF」素材で出来た家具は水に弱いという記事でありました。

なにか、似たような事例でお困りの方が

いらっしゃいましたら

杉田木工所までお問い合わせ下さい。

全く同じに原状回復させることはむずかしいですが

起きてしまった家具のトラブルをトラブル前の状態に

近づける事は出来るかもしれません。

ご検討のほど、宜しくお願い致します。

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