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副業禁止の就業規則を見直したい

私の所属する会社の就業規則には「副業禁止」と明記してあります。

働き方改革の一環として政府も副業・兼業を推奨していますし、うちの会社でも働き方改革を推進していることもあり、副業、認める方向で検討しませんか?と人事部に相談してみたこともあります。

その時の回答は
将来的には認めることも検討したいが、現時点では無理
ということでした。

株などの投資は?
不動産収入は?
YOUTUBEは?

そのあたりはいいらしい。

じゃあ、個別に申請して許可を得るのはどうかと聞くと、
“相談されてOKな場合もあるかもしれないが、判断基準が難しいので、現状では禁止とせざるを得ない”

ふむふむ。

本業に支障があってはまずいし、情報漏洩があってはならない、また(副業も含めて)労働時間増大の問題・・・いろいろあるんですな。

“副業やってもいいですか?!”と新人から

ある日、私の部署の新人から突然聞かれました。
入社後数ヶ月、イラレとフォトショでパンフレットや社内報などを作ってもらってた頃です。

「副業でデザインの仕事をしてもいいですかね?知り合いが依頼したいっていうんです。勉強にもなると思うし。」

どんな環境でどんなデザインをするのか詳しくは聞きませんでしたが、まあ勉強にはなるでしょう。

私個人としては「勉強になる」というところが本人のモチベーションならいいかな?とも考えました。視野も拡がるでしょうし。

ただ、この社員の場合、まだ本業で自分のスケジュールすら管理できていない状態でしたので「副業忙しくて徹夜しちゃいました」「他社の仕事の締め切りなので、今日は会社休みます」というような事態が容易に想像できました。

会社の規則で禁止されているので、認めることはできません。

私はこう答えました。若い頃なら、こういうこと言う上司、大っ嫌いでしたけど(笑)

採用面接で“実は副業しているのですが…”

先日、中途で入社したいという方の面接をしました。経歴、人物とも申し分なく、内定を出そうとほとんど決めていたところ、実は副業をやっているのですが、よいですか?と質問がありました。

彼はバンドマンでもあったので、まあそっち方面ならいいかな?と思いました。実はミュージシャンとして収入を得ている社員が私の部署だけで2人いますし、会社としても「そういうの面白くていいじゃん!」と応援しています。うちの会社は音楽関係ではないので「趣味」の範囲ということでしょう。

しかし、彼の副業はうちの会社の業務と被っていて、手放しでOKとは言えない感じです。まあ正直に話すぐらいだから問題ある行動はしないと思うのですが。

私としてはぜひ彼と一緒に働きたかったので、大きな声では言えませんが、隠してでも採用したいという思いもありました。
しかし聞いてしまった以上、隠す訳にもいかず、特例を認められないか人事に掛け合いましたが、やはり「現状ではダメ」という回答でした。
う~ん、惜しい人材を逃してしまいました。

環境を整えて、副業を認められるように

昨年からテレワークも進み、個人が自由に使える時間も増えた一方で、人と会う機会は減っています。
こういう時だからこそ、外部との接点が増え、刺激を受けたり見識を拡げるなど、副業をやることのメリットも大きいんじゃないかな?と思います。収入が増えることもいいことだし。

しかし、弊社の場合、まだ手放しでOKするには、ルールや社員の意識が整っていないのが現状です。しかし、副業・兼業を許可することによって、社員が今以上にイキイキと働けるんじゃないかな?とも強く思うわけです。
片手間に副業ではなく、うちの会社では半日のみ働く、というような兼業など、将来的には様々な働き方が出てきていいんじゃないかなぁと思います。

そう、社員がイキイキ働くために、優秀な人材を確保するために

さて、役員会向けの企画書を書いてみるか!


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