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「普通科直協支援火力の考察」〜小型榴弾砲導入へ〜 杉岡宗春

近い将来において=自衛隊員が紛争地域に派遣され、戦闘に巻き込まれ=その命を落とすという最悪の可能性は “ 想定(覚悟)” しないといけない。その有事に、自衛隊員の命を護る ” 攻撃側装備 “ 「小型榴弾砲」について考察します。自衛隊員が運用する小型火砲は「迫撃砲」「無反動砲」「対戦車ロケットランチャー」など各種揃っていますが。曲射弾道のみ(迫撃砲)や後方にジェットを噴き出す等の欠点?が有り、運搬性に優れてはいても汎用性には乏しい。旧軍の「山砲」や「歩兵砲」の様な小型榴弾砲なら=曲射も直接照準射撃も出来、小型ミサイル運用機能も付与する事が可能。持ち運びに関しても、分解・組立てを容易に設計すれば=人力での運搬も可能で、組立て状態でも=「小・中型ヘリ」「小・中型トラック」等での運搬には、何の問題も無い。実戦において「旧軍の山砲・歩兵砲」は満足な性能では無かったにも関わらず、連合軍相手に活躍。少なからずの損害を与え、苦しめた実績が有る。21世紀の今でも「この種の小型火砲」を開発・導入する意義は有ると考えます。既に120ミリ迫撃砲RTベースの小型榴弾砲は存在するので、これを導入する手はありますが「国産」するなら=RTの口径をボアダウンー「105ミリ」とし、替わりに砲身を肉厚化して高初速化を図る=これが「山砲」、出来れば「105ミリ戦車砲」の砲弾と上位互換性を持たせるのがベスト。「歩兵砲」は、L16・81ミリ迫撃砲をベースとし=これも口径を70ミリにボアダウンー砲身を肉厚化して、高初速化を図る=まさに92式歩兵砲! 初速7~800m級の性能を持たせられれば、主力戦車を除く装甲車両を撃破出来る。重量は、山砲で800kg前後・歩兵砲で150kg前後が運搬を考えれば望ましく、軽装甲車両(山砲)・6、8輪バギー車(歩兵砲)による自走砲化やAIロボット兵器化も必要でしょう。さて、これら「小型榴弾砲」に関して=専門家(用兵家)諸氏の考えは如何に? 実際の戦場で、現行装備を遣り繰りしての戦闘=其れが可能か? 。 汎用性の高い小型榴弾砲で代替出来るのか? 。 意見の分かれる所では有りますが=「AIロボット兵器」が主流となる「近未来の戦場」においても「小型榴弾砲」の価値は、少しも損なわれないと考えます。

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