詩「卵」

ひよこが育つからの中
風雨にさらされ
育つからの中

何も知らない見えず聞こえない
とぎ澄まし 芯から震え
そのときをただ ただ

割ってしまってはもったいない
命あるもの、いや、全てのもの。

外界のものができること
つがいをくっつけさせること
        それが善きこと
        それが全て

ひよこはからの内
割ってしまってはもったいない
すくすく育つからの中
        それが全て
        じゃまだてするな

外界のものは辛抱だ
やること成すこと ただただ
そのときを ひたすら

ひよこが生まれるその刻に
苦しみもがいたその先に

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?