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ありがとう、焼きたて!ジャぱん

外出自粛中に出来た時間でパンを焼くようになってから、「焼きたて!ジャぱん」というマンガが面白くてなりません。

パンを焼いたことのある人なら共感してもらえると思っていますが、パンを作るという行為はとってもクリエイティブなことです。

自分でパンを焼いたことがない人のために、パンが焼きあがるまでにどのような工程があるかを説明すると、
1、材料の計量
2、小麦粉と水と塩と砂糖と菌を混ぜる、こねて生地にする
3、一次発酵
4、食べたいパンの形に生地を成形する
5、二次発酵
6、生地を焼く

です。

パンを作ったことがない人にとって、「発酵させる」という工程がわかりにくいでしょう。私もパンを習いたての頃は、言われるがまま作っていたのですが、段々とわかるようになりました。

生地をこねると同士がくっついて、薄く伸ばしても破けなくなります。イースト菌とか酵母という言葉を聞いたことあると思いますが、生地の中にいる菌や酵母は砂糖を餌にして、呼吸をします。

菌や酵母の呼吸は空気なので、風船を膨らますように生地が膨らんでいくのです、それが「発酵」です。パンを作ったことがなくても、パンを食べたことがある人は多いハズ。パン屋さんに並んでいるパンの多くは膨らんでますよね、それらは全部、菌や酵母の呼吸によって膨らんだものです。

パン屋さんにいけば、沢山の種類のパンがあります。種類が多くても、パンを作る工程は同じでさっき上に書いた通りです。工程は変わらないので、小麦粉の種類や、ナッツやチョコなどの練りこむもの、風味を変えるためのバターや生クリーム、膨らみや味を変える菌や酵母など材料の組み合わせは無限大です。

成形もバリエーションが豊富です。クロワッサンのようにバターをはさんだもの、コッペパンのように丸いもの、ソーセージに巻き付けたもの、キューブ型に入れたもの、ツイスト状にねじったもの、バケットのように生地に切れ目をいれたものなど、パンの種類の分、成形方法があります。

パンは作る人の発想力、表現力が表れやすいもので、それが如実に表現されているマンガが「焼きたて!ジャぱん」なのです。このマンガを読んでいて、「パンって、もっと自由に作っていいんだ!」と気づかされました。

というのも、パンは料理と違って、途中の味見ができません。焼きあがるまで食べられないのです。パンは発酵時間の関係で1時間以上、作るのに時間がかります。それほど時間をかけるので、失敗はなるべくしたくない!と恐れてしまい、ついつい、作って失敗しなかったレシピを繰り返してしまうのです。

でも、「焼きたて!ジャぱん」はパンを作る主人公の発想力があまりに自由なのです。このマンガを読んで、パン屋さんに行くと、自分が食べたことないパンをついつい食べてみたくなります。パン屋さんに並んでいるパン一つ一つが、そのパン屋さんが表現した作品なのですから。

ぜひとも、パン好き、パンを作ったことのある人には「焼きたて!ジャぱん」を読んで欲しい。もっとパンの魅力が伝わりますように!パンの世界を広げてくれて、ありがとう、「焼きたて!ジャぱん」!

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