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ありがとう、柳家喬太郎さん!

緊急事態宣言が明けて、徐々にですが休業していたお店が再び開店するようになりました。
開店といっても、客席数を減らしたり、人と人との距離が取れるように導線を確保したり、とまだまだ日常が戻ってきたとは言えないですね。

寄席(よせ)という場所が東京都には、上野鈴本演芸場、浅草演芸ホール、新宿末廣亭、池袋演芸場、国立演芸場の5か所あります。
5月いっぱいまで休業していた寄席も、
6月1日から浅草演芸ホール、新宿末廣亭
7月1日から上野鈴本演芸場、池袋演芸場
8月1日から国立演芸場
というように予定されています。(2020/6/2時点)

私が寄席に行くようになったのは、タイガーアンドドラゴンというドラマがきっかけでした。主人公はジャニーズなのですが、落語家の役でして、寄席が舞台になっています。
ドラマが面白かったので、一回行ってみよう。でも、友達を誘って断られたら悲しいから、一人で行こう。そうして初めて行ったのが新宿末廣亭でした。

今でこそ、若いお客さんがいますが、当時は年配のお客さんばかりでした。落語だけではなく、手品や漫才、三味線や紙切りが見ていて面白かったです。何回か通ううちに、色んな芸人さんの中で特に面白いと思ったのは、柳家喬太郎さんでした。

人の好みなので、好き嫌いは分かれます。
柳家喬太郎さんの面白かったところは、その場で何を言えばお客さんに響くのかをとても考えているハズなのに、そんな素振りは一切見せずに笑いをとるところです。
寄席では芸人さんが持ち時間15分くらいの中で、色んなことを話します。
季節の話だったり、時事ネタだったり、落語の本編だったり。喬太郎さんの話は、前に出ていた芸人さんがまるで伏線だったかのように、それまでの出来事を上手く織り交ぜて進んでいきます。

喬太郎さんの前に起きた出来事は台本があったり、打ち合わせがあったりするものではないにもかかわらず、落語の登場人物に一つ前に出てきた芸人さんをいじらせたり、お客さんに問いかけたりします。喬太郎さんの落語は音源だけ聞いてもすべてはわからず、寄席ならその日の寄席、落語会なら会の最初から聞いて初めて面白さがわかります。

喬太郎さんの面白さを感じている人は私だけではありません。落語会のチケットは毎回、「秒」で売り切れます。テレビの露出はそんなに多くないのに、とっても人気の落語家さんです。

寄席落語の魅力を教えてくれた喬太郎さんには感謝しています。その喬太郎さんは休業明けの新宿末廣亭で夜の部のトリを担当しています。Twitterで状況を検索すると、みんな楽しそう。もっともっと寄席に行ける人が増えると良いですね。

2020年6月1日:ハンバーグができるまで
2020年6月2日:首ったけ
2020年6月3日:夢の酒
2020年6月4日:小言幸兵衛
2020年6月5日:禁酒番屋
2020年6月6日:牡丹燈籠 お札はがし
2020年6月7日:死神
2020年6月8日:路地裏の伝説
2020年6月9日:名人長二 仏壇叩き
2020年6月10日:

6月5日にフジテレビに喬太郎さんが出るらしいので、ぜひともチェックを!!


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