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トラピスト修道院に予期せぬ機会に行きました

室蘭の息子と、大沼国定公園に遊びに行こうと計画し、予約していたペンションに夜の8時30分ごろに行きました。するとドアに張り紙があり、急用で出かけたので電話してくださいとのこと…。しかし何度電話しても出てくれない。仕方ないので予約サイトのエクスペディアに電話したところ、ヘルプデスクから電話してもやはり応答なし。チェックイン最終時間の21時までとりあえずドアの前にいてくれ、その後に代替宿を手配するとの指示でその場にしばらくとどまりました。わたしも息子も、こういう何とかなるレベルのことにはあまり動じない方なので、21時過ぎにヘルプデスクに電話しつつ、最終電車に間に合わないと真っ暗なこの辺りで足止めだというヤバさだけは感じて一駅隣の大沼駅に移動しました。大沼公園駅には電車は来ないのです。代替宿探しのサポートは英語。でも、日本の地名も読むのが難しそうな気がするのに頑張って探してくれました。ここら辺じゃ宿はなさそうなので、函館まで移動しますというリクエストにも応えてくれました。そして最終電車にも間に合い、なんとかなりました。ずっと雨の中だったのがちょっとツライ。

はからずも、昼間うろうろした函館にまた戻ってしまい、せまい安宿だったけど朝食は美味しく、さて引き続き雨だけどどうしよう。そこで、去年、函館に来た時に遠いから行くのやめようと諦めていたトラピスト修道院に行ってみることにしました。

海辺の道をバスで走りましたが、雨の中で低気圧のせいもあり、眠くて居眠りしっぱなし。そして到着したバス停で、バスと電車の帰りの時間をチェック。最初、駅が郵便局と融合しているのに気づかず、線路があるのに駅がないと思ってあせりました。

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そこから徒歩でトラピスト修道院まで。雨はしばらくのあいだ止んだけど、こんな日に歩いて行く人がいないのがまたよい!誰も歩いていない並木道をのびのび進みました。でもたまに車で走ってソフトクリームを買いに行く人がいる様子。

修道院の門横にある小さな資料館は閑寂で明るい雰囲気でとてもよかったです。働く修道士の写真が印象的でした。

そのあと、ルルドの洞窟まで登りました。やはり誰もいない。また雨が降り出す森の坂道を通って行きました。

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さて、帰ってからトラピスト修道院にいったことをFBにアップしたところ、AAの仲間がピーター神父がこの修道院にいながら近所の酒屋で酒を買い、最後は逃げ出したんだと教えてくれました。ピーター神父の物語はわたしも昔読んだことがあるはずだけど、この修道院という認識は全くなかったので、次に日に事務所に行ってビッグブックをめくってみると、確かにトラピスト修道院と、渡島当別駅の名前が出てきました。しかしこんな辺鄙なところに商店なんてほぼないんだから、酒を買っていたらアル中ともろ分かり。そして11月に逃げだしたということですが、さぞかし寒かったでしょう…。

思わぬところで、AA日本創世記の先輩がかつていた場所に導かれたとわかっていっそうしあわせです。

張り紙があった宿の人はどうなったのかがちょっと気になります。ご無事でいるといいんですが。

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