第10回 とことん優しくした決算書の読み方 著書上坂公認会計士事務所
はじめに
今回は、記念すべき第10回目。毎週一冊のペースにも慣れ、知識を多く習得し、実践を続けている。少しずつ変化が起こり結果も出てきた。しかし、夢の実現には足りず、今後もこの活動を続け成長していく。
今回は、金融機関に勤めながらも自主的な勉強会で、完璧に決算書の読み方について説明することができずより知識を深めるために本書をとりあげた。本書は、もしケーキ屋を営んでいたら仕訳や決算は、どうなるかという具体的かつ初心者でもわかるようにまとめられておりとても参考になった。今回は、その中でもわかりやすく説明がされ、勉強になったところを紹介していく。
①決算書ってなに?
まずそもそも決算書とは、何なのか。税金を納めるための書類。株主への報告書。さまざまな考え方があるが本書では、初心者でもわかりやすいように成績表と説明している。学生時代一学期など決まった期間で、がんばった結果がどのような物だったかわかるようになっている。決算書も法人の一年間がんばった結果を表している。その決算書を読めるようになることで、自社がどのような状態か、また他社はどうかなどを知ることができる。これは、大きなスキルになる。
②損益計算書
決算書は、損益計算書、貸借対照表、CF計算書からできている。その中でまず損益計算書について説明していく。損益計算書は、一年間でどれだけもうかったかを表すもの。売上高、営業利益、経常利益、当期純利益に主に分類される。営業利益は、本業でどれだけ稼いだか。経常利益は、会社を運営していく上で人件費などを加味していくら稼いだのか。当期利益は、結果いくら稼いだのかなどさまざまものを表している。経費はいくらか、本業は黒字かなど企業が利益体質かどうかなどを確認することに使われる。
③貸借対照表
貸借対照表は、期末時点での会社の資産状況を把握するのに役立つ。左側と右側に別れ、左側はお金の使い方。右側はお金の集め方を表している。左側は資産。右側は夫妻と純資産と言う。資産と負債は、現金化しやすいものから順に並んでいる。貸借対照表を把握することで、債務超過かどうかなど資産状況の健全化かどうかを把握することができる。
④キャッシュフロー計算書
会社の倒産とは、負債を多く抱えることではなく、資金を払えなくなることである。そもそもキャッシュフローとは、お金の流れのことで、売上や商品の仕入などにはズレがある。例え明日1億円入金があっても、今日100万の支払いが払えなければ倒産する。キャッシュフローには、営業、投資、財務の三種類がある。それぞれどの流れかは違うが、例えば営業CFが増加し、投資CF、財務CFが減少している状態が理想である。
⑤決算書を活用しよう
まずは、損益分岐点を見極めること。業界平均と比較することで、自分の会社が経費削減に成功しているかそれともまだ削減の余地があるのかどうかなどを確認することができる。その他にも自己資本比率などさまざま指標があり、安全性、生産性などをそれぞれ確認することができる。
おわりに
今回決算書について改めて基礎から学び直して、確認となったところや知らなかったところが多々あった。数字ですべてを把握することが正解ではないが企業の状態を把握するんのに代表者からのヒヤリングよりもこちらの方が価値がある。読み取る技術をより高め、より効果的なアドバイスを行い信頼を勝ち取る。
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