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2004年 秋


2004年 秋

機械翻訳 ( Machine Translation ) と言えば、

100% 「英語 <-> 日本語」のことを指した。

それまで、私は機械翻訳のエンジニアでした。

英文科でも卒業して就職したら、今までやってきた事とは まったく関係のない仕事に就くというのが、世間の常識。

それだけはイヤだった。どうしてもイヤだった。そのためには、前例がなくても自分で証明するしかない。

(ちなみに、私は 20 才まで海外旅行にすら行ったことがない。)



あれから、約 20 年。

時代は、変わった。


NMT ( Neural Machine Translation ) の台頭、音声認識 ( Speech Recognition ) の発達。

当時は、夢にも思わなかった。


そして、中国市場の急拡大。

(私は学者ではないので、市場・マーケットは、大事。)

当時は、中国語の機械翻訳なんて誰一人として興味がなかった。


しかし、言語を仕事にした以上、最も大事なのは結局、「圧倒的な」語学力。これに尽きる。


この矜持は、揺るがない。


杉本博紀




20210912 (Sun), JST
文責:杉本博紀 / Hiroki SUGIMOTO