個、あるいは組織重視?日本と欧米の違い等々…

最近色々と考えさせられることがあったので、文章に残しておこうと思う。

日本では人と上手に関われるような、「和」が大切とされる。それに対して、ヨーロッパやアメリカなど、欧米は、個人に重きが置かれる。

日本では、会社などでは、組織がうまく機能するように、と言われるので、自分の意見をはっきり言うことは、あまり良いとされない。
例えば、あるひとつの取り組まなければいけない課題があるとして、それにはAさんがするべきこととなっている。元々Aさんが担当することになっているので。
それを、例えばその分野に詳しいBさんが、色々意見を言ってはいけないとされる。
何故なのか?
上司はBさんが詳しいということを知っている。それを見て見ぬふりをする。
会社というのは、利益を得ることで成り立っているので、効率良く、つまり短時間でたくさんのことができ、また少ないコストで、ある課題を達成できるのが、会社の為になる。
働くということは、会社の為になるように、また、生活費などお金を得ること、また、人との良い関係を築くこと…と色々目的があるのだろう。
じゃあ、自分の、働く目的は?と言われると、3つ全てが当てはまるけど、でも最も大事としているのは、1番最後の人との良い関係を築く、ということかもしれない。

話が少し違う方向に行ったが、日本では、「和」が重視されるのに対して、欧米では、個人に重きが置かれる。
最近のニュースで、フランスかどこかで、コロナウィルスでも、マスクを付けたくないというデモがされていると見た。参加している人達は、人に移すとかいうことは考えない。息苦しいとか、付けていると熱いから、とかいうことを言う。
個人主義と言えるのか…
学生の時に、フランスに5か月間程留学していた。授業では、前で先生が講義していて、たまに、生徒が間で何か質問したり、するようなこともあった。
よく、欧米は個人主義で、日本は、人との関係、集団を重視すると言われていて、でも一体何が個人主義なのか?と、当時思ったものであった。
たぶん、日本の会社とかは、組織、他人を尊重する考えに対して、欧米は個人、自分の言いたいことを言う、それが認められる、だから個人主義だと言われるのではないか。

でも、日本も、これからひとつの会社も生き残っていく為には、やっぱり利益を追求するのが大事なのであれば、組織を重視したところで、利益は上がらないかもしれない。短時間で、効率良く、安く出来る方法を考えるべきだろう。

会社の利益を重視する立場の人、管理職の人はそれを考えるべきだろう。だから、Bさんが、詳しいことを知っているのに、見て見ぬ振りをするのは、いいことなのだろうか?

でも私に関して言えば、会社の利益というより、お金を稼ぐ、人と良い関係を築くのが大事なので、あまり強くは言わない。でも、せっかく、仕事しているのだから、やりがいももう少し感じたいとも思う。決して、今のしていることがやりがいがないと、いうことではないが。

最近、少し悩んだことがあった。私は、工場の生産を管理する部署にいるが、担当している製品で、中国の工場に、あまり使っていなくて置きっぱなしになっている材料があるので、中国の工場から、私の部署の課長経由で、使用する予定があるかないかを確認するというものだった。使用予定がなければ、廃棄したり、工場の置きスペースを増やす為だ。
私は3月に、同じ部署の前任者から引き継いだところだったので、その製品のことはまだあまり詳しくない。
だから、前任者に確認して、また、担当の営業にも確認して、やっと回答した。普段ほとんど残業もないのに、夜7時までかかって確認した。
他の製品を担当している2人は、早くに確認して、私より先に回答していた。
その2人は、その前任者の男性、そして、私より昔からその部署にいる先輩の女性だ。
その結果、日本の工場から、中国の工場に、生産を移行しようとしていたが、できなかったものがあり、材料だけ中国の工場に送ってしまっていて、それが残っている物もあることが分かった。また、日本で材料を使用できるかもしれないので、日本に送り返すことになった。
中国の工場から、製品とか物を送る時には、海外との間の物の輸送なので、インボイス、パッキングリストなど、税関で通関する際の書類が必要となる。
書類は、製品を担当している人が数量、価格等、確認することになっている。
送り返す材料の書類を確認してください、と中国工場の担当者からメールが来た。本来、その製品を担当している私が確認するはずだか、同じ部署の先輩の女性宛になっていた。彼女は主に中国工場から、日本の工場に入れる物の輸送手配を担当している。でも日本の工場に入れる製品はたくさんあり、通常は、製品ごとに、担当者が分かれているので、担当者が各書類を確認している。
今回、私が担当している製品の、返送する物、材料の確認書類なので、私が確認することになるはずだが、彼女は、私に声もかけずに、自分で確認を進めた。私の横にいる課長に、おそらく確認して、進めたと思うが、私に声をかけずに、行った。
元々の、滞留している材料の、課長からの確認メールには、宛先が3人になっていたので、彼女もその返却材料は私が担当していると知っていたはずだ。
私が、直接確認した時には、もうほとんど確認は終わっていて、これから中国の工場の担当者に返事します、とのことだった。

声をかけにくい、かけやすいとかもあるかもしれないけれど、仕事なので、すべきことは、しないといけないし、勝手にしてはいけない、と思う。
ただ、材料については、元々日本から中国に送る際に、輸出しているので、その返送ということもあり、当時の輸出書類の輸出許可書があれば、返送時、日本での輸入時にかかる関税が無税になるということもある。その際の輸出書類を調べる必要もある。
日本から中国への材料輸出の担当は、その先輩の女性が今していて、でもそういうことは、私も以前、輸出の担当もしていたことがあり、また日本への製品輸入、工場への輸送手配も担当していたことがあるから知っている。だからといって、声かけなしに行うのはどうか思った。

個人の性格もあるし、日本の組織の難しさ、複雑さというのであろうか。もう少し、分かりやすく、物事を進めやすくなるように、しなければいけない。
困った時は、私の母親に相談するが、母親は思ったこと言ったらあかんの?と一言、アドバイスをくれた。私は、すぐ組織が、とか、雰囲気が悪くなるから、とか言われる、と答えたが、後で、そうしたらいいのか、と思った。

これから私は、もう少し、その時、思ったことを我慢するのではなく、言うようにしたい。

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