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半径数メートル以内を大事にする

最寄駅(JR土浦駅)西口のペデストリアンで花壇の花を撮っていたら、声をかけられた。
知り合いではなかった。聞くと、ここの花壇の管理を任されている人だった。他に水郷公園(霞ヶ浦総合公園)の花壇なども担当しているという。
ほんの数分の会話だったが、この土浦の街が寂れていくのを見ていて、自分にできることとしてこの街を花でいっぱいにしたいと語ってくださった。

私は率直に思った。世の中を変えていく人は、こういう人だと。
この話には、夢があって、継続性があって、実現可能性が高くて、

なにより、やればやるほど人々の気持ちは幸せの方へ傾き、そして、誰も不幸にしない取り組みだ。

翻って私たち頭でっかちの人間は、
すぐに社会問題を見つけては眉間に皺を寄せて、
解決のためにアレが必要コレが必要、いや、そのやり方は間違ってる、こっちのやり方が正しい…etc.と言ってはジレンマに陥って問題を大きくしていくけれど、
その前にできることがあるのを忘れてはいけないのだ。

もちろん私は、みんなが花を育てるべきだと言いたいのではない。園芸が不得手な人、それができる場所も時間もない人だっているから。

それなら別の方法として、
落ちているゴミを拾ったり、
運転中に歩行者に道を譲ったり、
同僚や後輩に励ましの言葉をかけたり、
ありがとうと伝えたり、
なるべく上機嫌でることを心がけたりと、
低コスト低リスクでできることなら、結構思いつく。

自分だけ頑張って自分だけ成功しても、
周りが不幸なら、いつか自分も足を引っ張られたり、もらい事故にあってしまう。

うまくいかないとき、先が見えなくなって悩んでしまうときは、大抵、今いる場所の半径数メートル以内のことを大事にできていないときなのだ。

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