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人々

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Tetugakuyaで出会った様々な人々
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#作家

Tetugakuyaが舞台の小説完成まで

カウンターを通して出会った楽しいお客さまのお一人が、三野与喜君ことろくなみのさん。私は、トモッキー君と呼んでいる。 彼は、いつもカウンターに座ると、ノートパソコンを広げて、ひたすらタイピングをしている。 物語を書くのがとても好きで、いつも物語を書き続けている。 印象的だったのは、奥様からお題を出されて、すぐに物語を書き上げるものの、奥様が結末やあらすじの方向性が気に入らないと、すぐに修正してきちんとおかしくない物語に仕上げてしまわれることだ。 私は、時々、感想を求めら

GWの個展とバンドネオン

2022年4月後半からGWにかけて、金庫室で写真展が開催されました。 奇しくも写真家や写真好きの多いTetugakuyaで、暗室作業で現像された写真の展示です。 写真家の方に限らず、色々なお客様が見てくださり、色々感想を話し合っておられました。 4日には、生島大輔さんのバンドネオンの演奏会と作家さんのトークイベントがありました。 Tetugakuyaの空間にマッチしたノスタルジックな演奏でした。もっと沢山の方に聴いていただきたかったです。 いつもなら、どんどん作家さ

第三の目

麦わら帽子の「第三の目」と視線が合ってしまう。 うちの変わり種のコーヒー「エミールまたは珈琲について」をご注文の 球体人形作家 丸木戸沙怒子ちゃん。 「美味しい!舌の上でヤイヤイヤイという感じ。奥歯とお友達になれそう」という感想を頂きました。 沙怒子ちゃんらしい感想が嬉しい。 連れ歩いている作品は、「高松の峰山に生息してそうな」イメージで、「根児(ねこ)」と言うそうです。

分裂する「私」

(2018.05.31記事の転載です) 「なんだい、身投げでもしそうな顔をして」と戯曲作家の芳地隆介さんが言うので、私は思わず笑ってしまう。 語らいながら、二人して笑いは止まらない。 作家さんの言葉は美しくて丁寧で、愛情深い。 まるで、時間など永遠にあるかのように、何にも焦らせられることなく、静かに語らいながら そしてやっぱり、時々二人して大笑いする。 私は、それにホッとして心からの安らぎを覚える。 「自分が自分の全体で生きられる場所がなくなってきている。