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プロダクトチームに根付いた「10分勉強会」のすゝめ

こんにちは。クロスマートでPMをしている杉原です。

地味なオーラを放っています

仕事に関するnoteとしては前回からまた約1年ぶりの投稿になりました。
やはり書く機会がないとなかなか筆は進まないですね・・・

今年は 地味PM Advent Calendar 2022 に乗っからせていただくことにしました。この記事は17日目の記事です。

昨日、16日目の投稿はスマートバンクでプロダクトマネージャーをされている國分さん(@yutabnbn)の「PMにとって苦渋の決断「機能を消す」を実行した話」でした。

サービスにユーザーが着いてくるとなかなか機能を落とす意思決定は難しいです。ユーザーにとって馴染みがある画面であればあるほど一層そう。
過去にある画面のリニューアルをしたら、過去最高の(元に戻してほしい)という反響をもらい、苦渋の決断を強いられたことを思い出しました。
シンプルさの優先度を高くし、落とす意思決定をスマートにできる組織は素敵だなあと思った次第です。ぜひこちらのnoteもご覧ください。

1. 記事を書いてる人はどんな人か

改めまして、杉原(@sugihara_xmart)と申します。
今はクロスマートという食品卸売業者向け業務改善SaaSのプロダクトマネージャーをやらせて頂いています。PdMよりPM派です。
元々は新卒入社からB2B新規営業→営業企画→フィールドセールスとセールスキャリアが長いです。2020年7月にPMに従事し、今でだいたい2年半くらい経過しました。
※詳しい自己紹介は過去のnoteにおまかせすることとします。

また事業ドメインの課題ややりがい、奥深さは最近代表の寺田がnoteで発信していたのでこちらも参考に。

2. この記事にはなにか

今回地味PMということで、最近流行りのChatGPTに聞いてみました。

魅力的ではない…なるほど

魅力的ではない、と言われると火の玉ストレート感がありますが、
目立たないけどやってよかったなと思う取り組みはあるなあと思ったので
今年の3月からチームで始めた「10分勉強会」の導入・運用の工夫を書こうかなと思います。チームの取り組みの中でもかなり好きなものなので、LTの仕組みを取り入れたいと考えてる方や、なんかLTうまく回せてないな・・・みたいな悩みのある方がいればぜひ参考にしてみていただけますと🙏

3. 今のプロダクト・チームのこと

現状のチームに関しても簡単に。
現在プロダクトチームは業務委託の方を含めて16名のチームです。
PMが2名、デザイナーが1名、エンジニアが13名です。

今まで1チームで運用してきたところから会議体を2つに分け始めており、プランニングやレトロスペクティブなどの負担を軽くし始めようとしているそんなフェーズです。

少しずつ大きなチームになってきました


4.10分勉強会とは?

10分勉強会は、当初「技術的な雑談」ができる時間が少ないことをきっかけにはじめようと企画したものでした。クロスマートにはCTOの肩書をもった人がおらず、さらに業務委託比率が高いこともあり、10分勉強会前まではエンジニア同士が技術的な雑談をする機会が十分に取れていませんでした。

また、クロスマートはフルリモートで業務をしており、プロダクトチームも北は札幌、南は広島まで各所にメンバーがいます。
他のメンバーの開発環境やTIPS、苦戦したことなどがあってもなかなか共有されづらい状況下でした。

そんな中でたまたま下記のツイートを目にします。

見た瞬間にこれいいな!と思い、自身のtimesに投下してみたところ「やりたい」のスタンプが付き、次の日のデイリースクラムでやることを決め、その翌日には第一回が始まりました。呼応してくれるメンバーのおかげで爆速開催ができ感謝の気持ちでいっぱいです🙏

実際のやりとり。秒で実施が決まった。

5. 運用する上で意識していること

グランドルールを明確にする

一番最初にやったのはnotionに勉強会の目的や概要・グランドルールを記載したページを作成することでした。
一番恐れるべきなのは、賞味期限が切れた仕組みを惰性で運用し続けることだったので免責事項(という名の終了条件)も明示しました。

## 目的
- 技術的な雑談ができる時間がほしい
- 各々が個々で開発をして溜まった知見を組織に還元する機会がほしい
- これらを通じて「学習する組織」にしていきたい

## 解決したい課題
- 技術的な内容を話す時間がない
- 組織でレベルアップしていく仕組みがレトロくらいしかなさそう

## 開催・実施スケジュール
- 毎週木曜日のデイリースクラム前とする。
 - 業務委託メンバーを含む全員が参加する場なので。
- 稼働日が今後変わることがあればそのときはよしなに調整する。
 - 週一で持ち回りとする。
- 10分勉強会とあるが10分フルで話す必要はなし!目安は5~10分くらい。
- 録画もしてきましょう!
 - 今後入る新規入社者向けにノウハウを蓄積していきたいので。

## グランドルール
- アクティブリスニングで望みましょう。オンライン×発表者は結構不安なものです。
- チャットでの相槌、質問大歓迎です、waiwaiしましょう。
- 間違いを無下に指摘したり、マウントを取ったりせず、建設的な場にしてきましょう。
 - 例)そのテーマとこういうテーマが関連しそうだから、次のテーマにしてみては?
 - 例)そのパターンだとこういうケースもあるから考慮するといいかも!

## 免責事項
- 小さく始める感じにするので、組織にフィットしないと判断したらやめる
 - 例)10分勉強会のための準備負荷が大きい
 - 例)プレゼン者以外が無関心でお通夜みたいになる
 - 例)ネタが枯渇する(無いと思うけど)

社内notionにまとめた概要

発表者にポジティブフィードバックがいくようにする

10分勉強会とはいえ、準備には相応の時間がかかります。
発表者が準備して登壇してよかったと思えるようなポジティブフィードバックが得られるよう意識しています。

具体的には、発表後ファシリテーター(杉原)自身がコメントを言った後3~5名ほどコメントを言ってもらうようにしています。
これは発表中のチャットでの反応やTOPICSに関心がありそうだと思った人を勘とその場のノリで指名します。
感想や発表内容に関しての質問を言ってもらうことで発表内容がどう受け止められたかを感じられるようにしています。

また発表中のチャットを全てまとめて、各人の発表用のnotionページにオーディエンスの声と称して格納しています。
自分自身社内外の登壇中のコメントをあとから見返してニヤニヤするのが好きなので、そういった声をあとから振り返られるようにしています。

この前の業務委託デザイナーの方の登壇時の例。3分でこの流速・・・
地味だけどこうやって格納後に周知するのも大事だと思っている

次の登壇者の案内を毎回最後に実施する

準備期間短くなると負担も大きくなりそうなので、現状の見通しを予め共有して、心づもりをしておいてもらいます。
なにかしらで順番が入れ替わることも大いに有り得るので「アップ」をしておいてください、と伝えています。

実際の割り振り

6. 実際にやってみてどうだったか

結論、めちゃくちゃ良いです。
個人で使っていたデバッグツールの紹介をあるエンジニアがして、それを別のエンジニアが活用し始めたり、クロスマートに入って苦労した話を新しく入った人がキャッチアップで見たり、業務委託のつよつよエンジニアの方のしくじり先生を聞けたり…とチームで学習するサイクルがうまれていることを感じます。

なにより嬉しいのが、雇用形態関係なく登壇してくれ、さらに時間がなくて口頭でコメントもらえなかった方も積極的に自身のtimesにコメントを記載してくれたりするので、そういった瞬間を見ると非常に気持がほっこりします。

過去のテーマ一覧。実施は30回を超えました🙌
実際の10分勉強会の雰囲気

7. まとめ

今年3月から実施してきた10分勉強会に関してまとめました。
一回流れを作れると良い仕組みとして機能できる気がとてもするので、負荷にならないラインを見極めながら実施していくのはとってもおすすめです。
(自分はこの機会に外部登壇資料の壁打ちに使わせてもらってましたw チームメンバーの暖かいフィードバックがめちゃくちゃアリガテエ)

ここからチームが大きくなったり、風化しそうになったらチューニングしていきますが、基本的には取り組み続けたいなあと思うお気持ちです。

杉原の知見が少しでも役に立つという方はぜひお話しましょう。もしくは今のクロスマートの課題や今後に関してアドバイスをくださる方、ただただ近況報告をしてくださる賑やかしな方までゆるーくお話しましょう。

TwitterDM、大歓迎でございます👌

明日、18日目は 大橋@ハシタス(@HironobuOhash)さんです!
こちらもぜひご覧ください〜🙌

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