キャプチャ3

良いコミュニティは、受容と共創により生まれる

はじめに

2019年3月~2019年12月に、株式会社フライヤーが運営する「flier book labo」(以下、ラボ)という、所謂「読書会」を主目的とした、コミュニティに参加していました。もともとflierには登録していて、告知文みてノリで応募した、という流れです。

どんなものか、はこちらをご覧ください。同じラボメンバーが書いたnoteです。

今後も何かしらで定期的に集まると思いますが、12月に最終回を迎え、一応「卒業」となったため、今回、卒業論文を書いてみようと思います。

(めんどくさいけどw)書こうと思った動機は「ラボへの感謝」です。これがflier社内おいて、次回の企画のインプットとなれば幸いです。

お話の前提

まず言っておきたいのが、今から書く卒業論文に、ラボでの取り組みや実施内容に関しての記載はありません。

論文は主メッセージ(今回で言うとnoteのタイトル)ありきであり、今回書く主メッセージを補足する内容を考えた際に、ラボの活動内容そのものは必要ないと思ったからです。

また、私の中でラボは3段階で成長したと考えています。なので今回の論文は、最初に結論を書いた上で、企業の成長サイクルに合わせ、①幼年期、②成長期、③成熟期、の3段落構成としたいと思います。

では本編いきます。

エグゼクティブサマリー

・コミュニティの完成度は、受容度と共創感で決まる
・読書が好きな人は受容に長けた方が多く、ゆえに読書会というコミュニティは受容度が高い
・受容度が高いと、心理的安全性が生まれやすい→発言しやすい→行動しやすい→共創が生まれやすい、というサイクルを生める
・どんなに著名、有名な方が仕切っていても、メンバー自身の共創感がなければ満足度は上がらない
・book laboにおいては、受容度は最初から高く、共創感は①幼年期→②成長期→③成熟期、で段階的に上がっていき、最後はどちらも高いコミュニティとなった

①幼年期 ~発言強者によるコミュニティ形成

2019年5月までを幼年期としました。ラボ最初の3ヶ月です。

満足感の高くないラボ

正直、私はこの期間はあまりラボが好きではありませんでした。理由は2点あります。
1.約30名が同時に発言権を持ち、議論を行う形式であること
2.成功者(≒経験者)が強者になりやすいテーマであったこと

当時のラボの風景キャプチャ1

要するに、議論する意味ないじゃん、ってことです。キャリアを考える、みたいなビジネスライクなテーマが多かったので、結局今成功している人が発言しやすいし、かつ、その発言がその場の「正」になりやすいと思っていました。影響力の武器で言えば「権威」です。

キャプチャ2

かつ、そもそも私がそんなに読書が好きではないという背景があり、あんまり満足度は高くありませんでした。(そりゃそうだ。笑)

アウトプット祭りに対する疲弊

あと、これは余談ですが、皆が「アウトプット」という言葉を連呼していて、ただでさえ普段、職場でも「アウトプット」で詰められている、いわばアウトプット祭りなので、「ここでもアウトプット求められるのかよ、、、」って思って嫌になっていました。笑

②成長期 ~共創によるコミュニティの変容

2019年6月~8月を成長期としました。ラボの中盤です。

起点になったアンケートの実施

前述したとおりラボにあまり満足感を抱いていなかった私は、「やめようかな」って思っていました。そんな中、アンケート調査が実施される形になったんですよね。

遺言になるかなと思いw、色々と正直に書きました。否定だけするのはゴミ野郎だと思うので、思いつく限り改善案も書いたような気がしています。

そしたらその翌週ぐらいに、場のオーナーである荒木さん(flier COO)から、経緯書かよ、って突っ込みたくなるぐらい丁寧な文面(ここ重要w)で「提供価値について摺合せをしよう」っていうメッセージがきました。

ビジネス界において超有名人である荒木さんが、ただの一サラリーマンである私と話したいという行為がまず異常であり、「あ、これはなんかあるのかも」って思いました。

ラボの現状を知る

大賀さん(flier CEO)、荒木さん、ラボメンバー二人で打合せを実施しました。まずはアンケート結果の共有ということで、N数15ぐらい?のアンケート結果を全員で見ました。

この結果にはびっくりしました。なんと満足度がそんなに高くなかったのです。

読書が好きな人が集まり、読書会を実施している。しかもファシリは荒木さん。これだけで満足する要素は多分にあり、全体最適を考えれば私の意見など異端、という仮説が見事に間違っていました。

どう改善するのか

そこから「じゃあどうしようか」ってなったんですけど、色々あって、着地は「トップダウンでの決定は良くないので、案を提供して、最後はみんなで話しましょうよ」となり、次回のラボ終了後にラボメンバー全員で今後について話すという場が作られました(懐かしい、、)

結果、「企画チーム」「少人数ディスカッションからの発表形式」「リソースパーソン」がつくられ、ラボが生まれ変わる形になりました。

③成熟期 ~理想のコミュニティへの進化

2019年9月~12月を成熟期としました。ラボの終盤です。

共創組織への変化

もう後はメンバーならご存知。良いコミュニティになりました。ちょっと詳細は書くの疲れるので、同じラボメンバーのこのnoteを御覧ください。笑

この辺から、「みんなで創ってる感」が生まれた気がするんですよね。10月に「flier社が」企画した、flier book salonの当日の司会も、ラボメンバーが実施するという現象。すごくないですか?労働力の搾取と言っても過言ではない気がする。笑

まとめにかえて

言いたいことは↑のサマリの通りなのですが、私はこのラボを通じて、「良いコミュニティ」の創造のプロセスを学べたと思っています。これはいつか自分の組織を創るときに、絶対に活かせると確信しています。

「読書をあまりしないから、読書をする人とつながりたいな」という思いで入ったラボから、組織の創造についての学びをもらえるとは思ってもみませんでしたね。笑

フライヤーの皆さん、ラボの皆さん、これからも宜しくお願いします!私も「愛するということ」に自論を展開出来るように精進したいと思います!!笑

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