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白黒はっきりしない世界の流儀

最近、偶然にも経営者や税理士、監査法人に勤める方と話す機会に恵まれた。

彼らと話して思うのは、
膨大な前提知識や経験、判例を有してさえ
判定を付け難い話が世の中にはいくらでもある

ということだ。

そこで大事だと思うのは、
分からないなら「分からない」
自信がないなら「自信がない」
とはっきり伝えられることだと思う。

・事実と推論の棲み分け
・明らかでないことへの受容
を徹底することをとても大事にしている。

超一流の大学を出てビジネスマンとしてはこれ以上ない能力を有する者が集う組織であっても、それが常識である。
同じようなところでいくと大学等の研究職の方もここを非常に大事にしている印象だ。

とかく答えを求めがちでなんにでもきれいな答えがあると思う現代人において、重要な考え方であるように思う。

知ったかぶりをした結果、
何千万円~何億円という損失が発生する世界では
正直でいることが最低限絶対のマナーである。
たった1つでもそのような態度を見せて事が割れれば二度と信用されない。

「分からない」「自信がない」というのは、
相手への信頼を掴む言葉である。
分からなければ、期待値の計算がその場でできなければ、ただ持ち帰ればいい。

私も意思決定の上でデータ、
判例を大事にしなければならない立場として
・事実と推論の棲み分け
・明らかでないことへの受容

を忘れないようにしたい。

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