僕のコーヒー原体験は35年ぐらい前に遡る。 当時まだ保育園児だったころ、母に連れられて通っていた薄暗い喫茶店でホットミルクに母が注文したホットコーヒーを数滴垂らしたもの。 それが覚えている限りの最初のコーヒー体験だった。 立ち込めるタバコの煙で薄ぼんやりと橙色に灯された店内には、ゲームの付いたガラステーブルや、奥にはピンク色の公衆電話があった。 こんな感じのまるで西岸良平の漫画に出てきそうな喫茶店が当時住んでいた街のそこかしこにまだ残っていた。 母は毎日そのような喫
事実は小説より奇なり 渡る世間はピン子とえなり 少なくとも自分の人生の前半部分は、小説に書き下ろしたいぐらいには奇妙で、渡る世間は鬼ばかりだった。 今回のnoteでは僕がコーヒー屋になるまでの半生をばっさばっさと端折りながらダイジェスト版で綴ろうと思う。 前回と同じように僕たちの境遇や選んできた道が、もしかしたらどこかの誰かの参考や励みになればという願いを込めて。 母はロックなんか聴かない今はもういないが、僕には当時、4回結婚して4回離婚した母がおり、アル中無職の育て
みなさまはじめまして。こんにちは。 大阪でEncore! Coffee Roasteryというコーヒーショップを妻と一緒に営んでいる杉山勝幸といいます。 noteのアカウントを開設して初めての投稿です。 はじめてのnote何を書こうかな?と考えているうちにアカウント開設から随分と月日が経ってしまいました。 手帳も謎の憧れで毎年買うのですが、だいたい何も書かずに1年経ってメモ帳になります。社会人になった時に意気込んで買った3年日記帳は3日で更新が止まりました。 バイオハ