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沖縄の世界遺産「玉陵」で聞いた面白話

(最初「玉陵でガイドさんに洗骨の話を聞いて骨抜きになりました」というタイトルにしたかったけど、洗骨の説明はしてもらってないのでやめました。)(聞いておけば良かった…)

先日沖縄の世界遺産、玉陵に行ってきました〜イエ〜!!
玉陵は首里城に比べたらマニアック?なようで、期待度はそこまで高くなかったのですが、実際行ったらガイドさんからとても面白いお話が聞けたので、私だけ知ってても勿体無い!と思いnoteにしました✏️📖


玉陵へは首里駅から歩いて欲しい

玉陵はゆいレール首里駅から徒歩19分、儀保駅から徒歩15分。
首里駅からの方が道が平坦でおすすめ。
儀保駅からは坂がきつかったです。キャリーガラガラして登った。首里城からも徒歩数分で行けます👍

ふんわり持ってた玉陵の前知識

玉陵は1501年に国王の尚真が築いた陵墓。棺をお墓の中に安置して、白骨化したのちに遺骨を洗い清めて改葬する洗骨という葬法。洗った後は厨子という芸術性の高い容器に納骨され、お墓の中に安置されます。

お墓をつくるようになる前は崖下に放置して白骨化させてたらしい…。
洗骨のイメージはこの小説を読んで膨らませました👇

清水朔 『奇譚蒐集録―弔い少女の鎮魂歌―』 | 新潮社


いや〜〜〜描写すご…。
やっぱり遺体をそのまま置いてたら虫わくし、空気の澱みがやばいよね!?😭😭
小説内に沖縄の方言もたくさんあったので、旅行中たびたび「これ…進研ゼミ(小説)で見た!」とニコニコした☺️


ガイドさんに聞いた玉陵の面白話

私は玉陵の写真も動画も見たことがなかったので、

「小説の描写では空気澱んでてやばかったし、玉陵は風通し対策してるのかな♪屋根だけだったりして!でもそれだったら動物とか虫とかに荒らされそうだな…どうなってるんだろ♪」と想像膨らませて行ってみたところ

どん

玉陵

え?天井も壁も…石ィ!!??
こんなんで遺体放置したら崖下以上に中の空気がやばいことになるでしょ!!??確かに虫や動物は…少なくなるかもしれないけどさぁ…!!開けるの怖すぎる😭

本当にこれで良いと思ってこのお墓を作ったのか?
資料館の展示では疑問が解決せず緊張しつつガイドさんに聞いてみたところ…

「琉球石灰岩は風通しがいいんだよ〜」

ほ…

ほぅぁああ〜!!!!!!
なるほど!!!この石すごい!!こんな玉陵に都合のいい石ある!!??
「沖縄のお家は石垣があるけど、風通し悪くならないのかな〜」と思ってたけど、もしかしてあれも琉球石灰岩??

この時点で「めちゃ面白い!!!!」と大興奮し、次々質問しました。

私「入り口が北向きなのは何故?南には石の壁がありますし、日除のためですか?」
ガイドさん「風水だよ〜。ちなみに首里城は西向きなんだけど何故だかわかる?中国の方を向いているんだよ」

風水!!?当時の中国との強い関係性がこんなところにも…!!

私「シーサーが3匹いるのは何故?基本2匹では?」
ガイドさん「シーサーはオスメスセットなんだけどね、ここのお母さんは子供の世話してるし、お父さんは遊んでるから、見張りの役割として3匹目が設置されていると言う説が…」

へ、へぇえええ…!
説ということは他の説もあるのか!いろんな人が研究してるってこと…!?アツイ🔥🔥

私「玉陵の前に大きいスペースと門がありますよね、あれなんですか?あると何か都合がいいんですか?」
ガイドさん「実はこの世とあの世はあの門を境にしていて…」

はぁあ〜…!!
な、なるほど…。宗教的な意味合いだったんだ!ワクワクする〜!

他にも「厨子(お骨を入れる容器)に穴が空いてるのは空気穴で、中の仏さんが呼吸しやすいようになんだよ」「このシーサーは中国の石で作られていて、当時の超高級品だったんだよ。船で中国から石持ってきてもらうんだからそりゃお金かかるし大変だよねぇ」
…などなどたっくさん面白いお話を聞かせてもらいました✨✨

まだまだ聞きたいことがあったのですが悔しくもタイムアップ😭墓守の小屋?お家?も見てない!悔しい…。調べるぞ💪

ガイドさんへ。本当にありがとうございました🙏

とても勉強になったのはもちろん、こういう素朴な「なぜ?」に答えてもらえる機会が少なかったので、すごーく嬉しかったしありがたかったです。
同時に、すごくかっこいいな〜。と思いました。ガイドさんも学芸員さんもすごい!知識の継承者。本当にありがとうございます🙏

これからもガイドさんや学芸員さんにお話を…聞くぞ〜!🙌(お仕事の邪魔にならないタイミングでね)(はい…)

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