FF10の購入を迷うぼく
「FF10はいいよ!年末年始にやってみなよ。」
今日、会社でゲームの話になり、FF10をおすすめされた。
そんなに面白いのなら年末年始にプレイしてみようかなと思いつつ、まだ購入の意志が固められずにいる。
理由は、ぼくが学生時代ほどゲームに熱中できなくなったからだ。
小中学生の頃は、毎日下校後にゲームをプレイするのが楽しみでたまらなかった。
自分で新しいゲーム機やゲームソフトを購入する経済力がなかったから、一つのソフトをあらゆる角度から遊び尽くした。
新しいゲームソフトを買ってもらえる誕生日は1年で最も心が踊った。
自宅にある家族共用のデスクトップPCにかじりつき、ゲームソフトのサイトを見て、検討に検討を重ねた。
年に1度のチャンスで駄作を引くわけにはいかない。
それは、大げさではなく、ぼくの向こう1年を左右する決断なのだから。
今のぼくはなら、ゲーム機も、ゲームソフトも、いつだって購入できる。
当時、夢にまで見た経済力を手に入れたのだ。
もう5,000円のゲームソフトは雲の上の存在ではない。
でも、おかしい。
あの頃ほど、ゲームが楽しくないのだ。
つい先日、ポケモンの新作をAmazonで購入した。
15年前、小学生だったぼくが2年近く遊んだタイトルのリメイク作品だ。
そういえば、当時は近所の古本市場でわざわざ予約したっけ。
早くゲームがやりたすぎて学校から走って帰ったことを今も覚えている。
それが15年経った今ではスマホで注文するだけで自宅に届くんだから、便利な時代になった。
発売日当日の金曜日。
仕事を片付け、帰宅すると、早々に夕食を済ませプレイ開始!
結果、プレイ2日で殿堂入り(クリア)を果たし、それっきり電源を入れていない…。
バッテリー切れのSwitchが無造作に机の上に置かれている状態だ。
振り返ってみると分かる。
欲しいゲームを吟味した時間。
ゲームソフト選びを失敗できないドキドキ、緊張感。
同じゲームソフトを遊び、話題を共有できる友達の存在。
それらがゲームに付加価値を与えていたんだと。
ぼくがポケモンを思ったよりも楽しめなかったのは、購入までのストーリーもなければ、プレイの感想を共有する仲間もいなかったからなのだと思う。
FF10なら、プレイした感想を会社で共有できる。
年末年始にこれといった予定があるわけでもないし…。
ひとまず、FF10の購入については前向きに検討しようかと思う。