短歌5首連作「上野のパセラ」(『西瓜』第八号「ともに」欄投稿作品)

例文のままの訃報の激しさに既読しかないグループライン

墓参り行くことにするお見舞いの誘いはいつも断ったのに

躁のとき会って邪険にしたことをずっと抱える上野のパセラ

洗濯機勝手に止まるいまひとつ自分のことを信じていない

遺影は蒼く喪服は黒くわたしたちそれぞれの遺され方の濃淡

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総評では江戸雪さんからは1・4・5首目に、鈴木晴香さんからは2・5首目に言及いただきました。特に鈴木晴香さんの5首目への評は、なるほど、となりました。いや、作者がなにいってんねんって話なんですけど、私は言語化できなくて短歌になってたことだったので、伝わるものなのだなあと、大袈裟にいえばすこし感動しました。

3首目にどんな歌を置くかで最後まで悩んだんですけど、もう少しやりようがあったかもしれないです。伸び代。

選者の皆様、ありがとうございました。これからも小玉は小玉なりに美味しい西瓜を目指します。


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