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親との距離感

こんばんは!

仕事終わってやりたい放題やってるおさとうです

女医だからやっていい


一人暮らしをはじめて早5年

実家暮らしするまではなんだかずっと
実家で過ごすのが普通だったし、
温かいごはんもお風呂も、清潔な衣類も部屋も
当たり前にあったから不自由もなく過ごしてた

一人暮らしをはじめて

今まで当たり前と思っていた生活と住みやすさは
父と母(たまに兄)の毎日の丁寧な数十年の積み重ね、
ということがなんとなく漠然と分かってきた

わたしが畳まないと洗濯物も干したまま
アイロンは勝手にかからない
料理は勝手にできない、食材もない

時間があれば丁寧にやるけど、
仕事してたら時間がない。

でもお金はいただけるから
自分が理想の自分じゃなくなる前に
たまにちょこっと旅に出て自分との時間を過ごす

そして自然と家族との時間が減って、
そうすると今度は家族との時間が貴重になる

両親は高齢出産なので、もう高齢者の範囲内。

時々体調も崩すし、手術もしてる。

そうすると一緒にいる時間は丁寧にすごしたいけど
スマホも見るし、そっけない態度もとることもある。

兄はそんなことなくて、なんでかなと思ったり
親に丁寧に当たれないことを反省する時もある
年も重ねて、同じ話題を度々繰り返すことにも
なんだか加齢を感じて「もうそれ3回目」って
キツくいっちゃったりする

両親の発言で、いままでわたしへのいじわるから
きたものなんて一度もないのに、
なんで素直になれないんだろうなー

って実家に住んでた時はかなり思ってたな。

わたしも他の人にはそんな返事しないから、
両親への特有の感情なんだろうな。

でも物理的距離が出来て、
少していねいに話すことができるようになったとおもう


一人暮らしをはじめて、
かなり不便を感じることが少なくて
そしてすごく楽なことがある

自分の怒りとか悲しみとかを
人前で出すことが苦手なので
1人の空間があって、
1人の部屋でそれを自由に昇華できる
その環境は結構大事だったんだろうな

実家は、わたしの部屋はあるけど
楽器の練習をしたり、寝るためだけに使ってたし
勉強はみんなの部屋みたいなところでしてたから
1人で悲しむためだけの時間はあまりなくて

1回目の国試から帰ってきた時は、
ご飯も食べないと言ったまま自分の部屋に入って
布団にくるまって声を出さずに泣きながら寝て
三日間くらい、本当にお手洗い以外は部屋から出なかった

そんなこと今思えば人生で初めてだった
そんなことがあったから両親は国試うまくいかなかったんだろうなと思ったんだろうな

そんなこともあるし

わたしはけっこう娯楽を1人で楽しめるタイプだな、
となんとなく思ってたことが固まってきた

1人で旅に出る、泊まる、
バンドとかお笑いのライブに行く、
映画館に行く、外食に行く

友達と感想を言い合うのもすごく楽しいけど

昔、交際していた人と映画を見にいって、
なんだか感想が全然無くて、すごく冷めてしまって

わたしは自分の感情がけっこう大切で、
けっこうそれは揺るぎないものなんだな

と思った

いまはSNSが発達していて、
誰かと何かを共有したいことは
投稿すればそれなりに反応してもらえる世界

でも、これはいまが若くて健康だからだろうな。


長くなっているけど、
これはわたしが1人で生きてますよ、
と言ってるわけでは無くて

人への思いやりをするにはときどき
距離を置いて丁寧に心がけることも
大切なんだよね、

人との距離のはかりかたはそれぞれでいいよね、

という話がしたかった。


いま結構仕事が忙しいと思っていて
親と顔を合わせた時に結婚とか迫られはしないけど
お見合いに良い人いるよ、と度々言われるので
いまもやっぱり一人暮らしでよかったな、と思う

誰かがいなくなった時に、
多分あのときああしていれば、と
絶対に思うと思う

大事に思っていた祖母との最後のはっきりした会話は
「さとちゃん、風邪ひかないようにね」
だった

それに対してわたしは「はーい」だけで終わった


仕事中も
グレードAとか、解離とか、パーフォレーションとか

緊急麻酔をかける前に
「この人の最後の声を聞けるのはわたしかもしれない」
と思って導入する

今のところそうなったことはないけど

後悔しないは無理だけど
後悔しないように努めることは
出来たらいいなとおもってる


なんの話?


わたしの1人の時間に何考えてるかの話

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