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カレクサ日記 2/5-11 2024

2/5(月)

首都圏では午後から積もるぐらいのまとまった雪が降った。寒がりな自分にとって雪は小さい頃から天敵以外の何者でもない。部屋から出るまいと前日までに万全の準備をしていたのだが、夜になって急遽に駅まで出る用事が発生してしまい決死の思いで銀世界に飛び込んだ。ものの数秒で両足を水溜まりに突っ込んで靴底からじんわりと押し寄せる絶望。まぁ年に1度はこの厳しさを味わっておいた方が良いのかもしれない。

2/6(火)

1月末をもってTikTokからユニバーサルミュージックの楽曲が引き上げられ、音楽業界では大きな反響を呼んでいる。TikTokのチャートを定点観測している自分にとって、ユニバーサルの楽曲がごっそり抜けるだけでチャートの並びは様変わりしたし、シーンにおいてかなり重要な指標となっていた同チャートの根本を揺るがす事態となったといっても過言ではない。とはいえ、一個人としてはユニバーサル側の声明に賛同する部分の方が多い。誰もが音楽を使用して表現出来るようになったTikTokの功績ももちろん大きいのだが、やはり音楽は作り手の権利が一番に尊重されるべきだし、それを脅かすような事態になるのであれば今回のような対処がなされるのも仕方がないことだと思う。一方でアーティスト側の視点に立ってみると、ユニバーサルから楽曲をリリースしているアーティストはTikTokでバズるという選択肢が現時点では封じられてしまったので、それもまた由々しき事態だと思う。これをきっかけに音楽は誰のものなのかという問いに改めて立ち返ると共に、アーティスト、レーベル、プラットフォームの間でより良い着地点を見出して欲しい。

2/7(水)

今年2度目の東京ドームでテイラースウィフトの来日公演を観た。2万円を超えるチケット代には狼狽えたが、絶対に生で観たいアーティストだったので参加する決断をして本当に良かったと思える素晴らしいライブだった。THE ERAS TOURと題して今までの彼女のディスコグラフィーを振り返る構成になっており、アルバム毎にブロックを分けてその都度衣装を変えながら、3時間超で計45曲という膨大なボリュームだった。10代の頃から聴き馴染みのあるヒット曲はもちろん、個人的にはコロナ禍で何度も聴いた「folklore」の楽曲の世界観をライブで体感出来たのが嬉しかった。ニュースにもなっていたが今回の来日直前ではグラミー受賞があり、直後には自家用ジェットでアメリカに戻りスーパーボウルの会場でパートナーを応援するという超過密スケジュールの中で、これだけタフなセットリストを4日間やり遂げるという、名実ともに世界一のアーティストたる所以を証明するかのような圧巻のライブエンターテイメントだった。

2/8(木)

ライブ直後はアドレナリンが出ているので意外と疲れていないと勘違いしてしまうが、疲労や筋肉痛は遅れてやってくる。歳を重ねるとよりその傾向は顕著になり、テイラーを観た翌朝は身が重く、足腰に力が入らず全く休んだ心地がしなかった。冬を越したらいい加減体力づくりをしなければならないと思っているが、そのためにはまず体力をつけるための体力が必要だ。

2/9(金)

2月は2度の3連休があり、平日の営業日が圧迫される(そもそも2月は日数が少ない)ためなかなかにハードな1ヶ月になりそうだ。性格上、連休を楽しむことよりどうしても連休明けのことを憂いてしまう。そういった不安を紛らわすためにも休日も予定を入れたくなるが、そうすると肝心の「休む」が出来なくなる。世の社会人はこの辺りのバランスを上手く取っていて本当にすごいと思う。

2/10(土)

大学生の時ぶりに採寸をして新たなスーツを購入。普段は体型を隠すようにオーバーサイズ気味の服を着ることが多いので、ジャストサイズの着心地にも慣れないとなと改めて思った。そして店員さんの手際の良さがすごかった。たくさんスーツの種類がある中でまずいくつか自分に合いそうな候補を出してもらい、自分の「うーん」という一言やリアクションを見て好みのデザインや色味を探ってこれぞという一着に導いていく流れがとても自然かつスピーディで、プロフェッショナルだなぁと関心させられた。やはり対面の接客にはAIのレコメンドとは全く質の違う価値があるはずだ。自分も熱意をもっている物事はなるべく直接話して伝えたいなと思った。

2/11(日)

BUMP OF CHICKENのワンマンライブを観に横浜のKアリーナへ。道中も場内もひとクセある新会場の導線にも慣れてきた。2007年にリリースされたアルバム『orbital period』のレコ発ツアー「ホームシック衛星」のリバイバルツアーの初日かつ、この日は28年目を迎えるバンドの結成日ということで昔からのファンから特に注目されているライブだった(詳細は省くがこのアルバムには"28"という数字が大きく関わっている)。自分はそこまでバンプに肩入れしてこなかったが『orbital period』および先行シングルの「メーデー」がリアルタイムでバンプを聴いた最初の曲だったので、多少なりとも思い入れのある作品のリバイバルツアーを28歳最後の1ヶ月というタイミングで観れたのは単なる偶然とは思えない縁を感じた。

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