ニアリーイコールにもならない

そういえば、「ひとのために弾こう」と思って失敗したのが高3の定期演奏会だった気がする。3年間(経ってないけど)の恩返しとかで弾かねば、と思った舞台袖を、先生たちの顔をいまだに覚えている。

結果、ひどい演奏だったんだけど、そのとき、ああ、ひとのために弾いても自分のものではないのだな、とは思った。

ひとのために、というのはあるだろうけど、たぶんあのときのわたしの心の中のそれは単なる逃げで。

誰かのためでもなければ弾けなかったということだろうと思い返すだに残念に思う。

誰かのため、が、イコール自分のためなら、それはきっと本当に誰かのためなのだろうけど、単なる逃げなら、それは逃げでしかないのだよねえ……

書くのも弾くのも結局のところ自分のためにやらないと…失敗してる、とは経験値で思う。

だって、命削ったものにはどうしても勝てない。

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