好きなキャラを使うのならばまず「勝つ」ことか「美しさ」のどちらかを捨てなければならないという持論

お世話になっております。佐藤（＠sugarOsato）です。
格ゲーにおいてこだわりはモチベーションを保つための大事な要素だと思います。「このキャラで勝ちたい！」や「こんなプレイをしたい！」は自らの目標が明確になるため、上達に際しても有意義なものであると考えています。

しかし、特にここ最近、理想に溺れてしまう人たちをよく見かけるようになりました。「勝てなくて困っています」とアドバイスを求められた際、実際にその人のプレイを見てみると、相手キャラのパワハラに耐えられなかったり、自キャラにあったプレイスタイルをしていなかったりが大半でした。
「なら△△や□□の連携を使ってみましょう！フレームトラップや展開の速さで押し付けることができますよ」→「いや、目指している理想あるんで・・・」
「そのスタイルなら○○の方が勝てるかもよ」→「いや、このキャラで勝ちたいんで・・・」
みたいな一連の会話を４、５人としたことがあります。いずれも初中級者でしたし、結局勝てないまま引退した方もいます。
逆に、キャラを変えてみたり、教えた強い連携を積極的に使うようになった人は強くなったり、生き生きと格ゲーをする方が多い印象です。

そこで今回は、上記一連の会話の中で挙げたような好きなキャラで「勝つ」ことや「自分で動きを制限する」といったような、理想を追い求めようとする初中級者を対象として、好きなキャラを使う以上、どちらか一方を捨てなければならないという現実があるのだという持論を述べていきます。
あくまで私見です。参考程度に。

まず初めに

ここで指す「好きなキャラ」とは大雑把に「誰使っても勝てる強キャラ以外」を指すことにします。初中級者が使っても簡単にダメージがとれたり、プロゲーマーも使用し、大会上位に常連として残るようなキャラは今回は除外し、そうでないキャラを好きなキャラとして使っている前提で考えます。
そして今回はそんなキャラ達をあえて使う以上、伸び悩んでいる人は「勝つ」ことか「美しさ」のどちらかを選べ！という「初中級者の成長・アドバイスの受け入れ方」みたいな大きい議題の中の小さい命題の1つと理解してくだされば幸いです。
好きなキャラ使って、更にその上美しく勝ちたいなんておこがましいと思わんかね。みたな話です

「勝つ」ことと「美しさ」が併存しない理由

簡単です。キャラもプレイヤーも強くないからです。好きなキャラを使うなら勝つためになりふり構っていられません。逆に理想に忠実なプレイスタイルでは強キャラのパワープレイになすすべなく倒されます。
つまり、両者は相反する関係にあり、両方を得ることは至難の業となっています。

それでも強く美しい人は既に一度どちらかを捨て、成長した後拾い直している

「でも○○さんは強くて美しいから・・・」と考える方もいると思います。
しかし強くて美しい方は並々ならぬ努力をしていたり、格ゲーを長年プレイすることでオンリーワンのスキルを得ることができたのだと思われます。
その過程には、勝つための工夫や試行錯誤があったことだと思われます。つまり、美しさを感じるようなプレイは勝つために行き着いたスタイルであるのだと。
あと、強い人は勝っているから強いのであって、美しさを求めて負けるくらいなら泥すすってでも勝つ方を選ぶと思います。
ただ、強い人のプレイは勝つことに特化したプレイであるといえるので、そんな方たちの試合を見て何がキャラの強みなのかや勝つための道筋を学ぶことは上達の1つであるので、決してないがしろにしてはいけない点注意してください。

根拠のない理想はひたすら自分を苦しめる

かなり意固地な高校生（仲いい）に「じゃあそのスタイルでどうやって強くなるの？」と聞いた際「練習すればそのうち・・・」と言われたことがあります。
しかし、そう簡単に上達したら苦労しません。自分はもちろん相手も強くなるため努力しているのが格ゲーです。まして理想を何個も抱えたままでは差は縮まることはないし、後続に追い越される可能性もあります。
もちろん勝ことだけが格ゲーじゃないので一概には言えませんが、格ゲーの悩みの9割が勝てないことが原因なので語らないわけにはいかないのです。

終わりに

以上です。ざっくりですが簡単に。
ぶっちゃけ僕は勝つこと＝美しいと思っているので勝利至上主義でよいと思っています。格ゲーで勝てる人は努力してるし考えています。取捨選択をして、自分にできないことはいったん諦め、成長したのちできるようにチャレンジします。これを繰り返したからこそ、どんなキャラを使ってても勝てる人は勝てるのだと。
ゲームなんで正直好きなキャラ使っていいと思います。ただ相手も人間なわけなので勝ちたければ覚悟は必要よね。みたいなことを一番言いたかったです。
理想を捨てろというのはある意味死刑宣告のようなものなので受け入れがたい気持ちもわかります。ですが格ゲーにおいて勝てない理由なんて大体決まっているので。勝ちたい方は今一度考えてみてもよいかもです。
以上です。それではまた。