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Nikon V1を買って、D7000を置き換えた話

待て、もう2022年、令和4年だぞって言う人もいるでしょうね。大丈夫、これ去年の話だから。あれ、そうじゃない?

NikonのDやZは言うまでも無いとして、Nikon 1をご存知だろうか。

私もそんなに詳しくは無いけど、フルフレーム(35mm)よりも、なんならAPS-Cよりも、フォーサーズより小さい、1インチのイメージセンサー(CXフォーマット)を搭載し、2011年に登場したNikon最初の「ミラーレスカメラ」というわけです。実はNikonも、SONYに大して遅れることないタイミングで世の中にミラーレスカメラを出していたんですねぇ〜。ただし、最近までNikonは「ミラーレスカメラ」と呼称はせず、「レンズ交換式アドバンストカメラ」というなんだか微妙に腑に落ちない呼称を使い続けていたみたいですけど。

このNikon 1は最初の機体(J1/V1)が2011年10月に発売され、最終の機体(J5)がローンチされたのが2015年4月、そして2018年にはひっそりとラインナップから消えて、廃盤となったわけです。

だから安い、とにかく安い。

だから僕は彼女にもカメラを持たせてあげようと思って、メルカリでなけなしのお金を叩いて買ってみたんです。ズームレンズがついて、1万円はしなかった(今はもっと安い)。これがNikon J1というカメラ。正直、レンズが交換できるコンデジみたいなカメラで、とってもちっこいし、とっても軽い。ファインダーがないのは良いとして、電子シャッターしか搭載していないというのもまた、思い切った作り。でもねぇ、困ったことに案外面白いカメラなんです。

だらだらと書いたけど、これが私がニコワンに興味をもったきっかけ。買ってから興味を持つっていうのが、私のスタイルなので気にしないで。

昨年、私はD600を4万円弱でゲットし、FX機が無事にメイン機になりました。2016年から使い倒して来たD7000もついにサブに降格…これを彼女の家の「置きカメラ」、そしてAPS-C用のSIGMA 30mm F1.4 DC Artを「置きレンズ」にしたわけです。

だけど、絵はD600の方が綺麗だけど、圧倒的にチープな絵で逆に面白いわけではなく、絵的な使い分けが難しい。さらにD7000はサブにしては微妙に重たいし、デカい。D7000も古いなりに、まだ使えるカメラだから誰かに使ってもらった方が良いのではと思い始めた末、いつの間にかマウントアダプタ付きのNikon V1を買っていたのです。

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左がD7000、右がV1+SIGMA 30mm F1.4 Art

2.2万円くらい、別に高くもないけど、安くもない絶妙な値段でしたが、綺麗な個体でした。レンズは付いていなかったけど、SIGMAのレンズがちょうどささりました。AFも問題なく動作しているのでラッキー。ただし、V1の機動性が台無し笑

なんだか自分の話しかしていなくて、面白くないのでここからはこの組み合わせで撮った写真をいくつか見ていただきましょう。このレンズとの組み合わせは流石に私しかやってないんじゃないですかね…?

ちなみにCXフォーマットのNikon 1シリーズでは35mm換算で2.7倍の焦点距離となります。つまりこの30mmのレンズは、Nikon 1では81mmの最高の単焦点画角に化けるのです。

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「大した絵じゃない」と思ったあなたも正解かも。でも「意外と悪くない」でしょう。

私は気に入りましたよ。私の求めるサブ機として、この上ない出来。

上の絵は、レタッチの程度の差はありますが、すべて処理済み。というか、処理してあげないとあまりに貧弱というか、寂しいんです。レタッチをすることが前提の絵ですが、レタッチしてもなんだかこうD600やD7000で撮った絵とはまた違う雰囲気になるのが良いの。

CXフォーマットだからこその、ボケ感の無さもいいんですよ。ぺらっと平らな、被写界深度の深いシャープな絵に。F1.4の開放で撮っても、あまり激しくはボケません。

V1を使う実用面での良さもあります。バッテリーはEN-EL15でD600、D7000などの多くの機体と共有できること、そしてSDカードが使えること(V2以降はマイクロSD)は、気なんか使いたくもないサブ機としてとってもいいんじゃない?

もちろん良くないところもありますよ。それはとにかく操作性が悪いこと。J1と同じ操作系統ですが、コンデジみたい。せっかくのミラーレスなのに、マウントアダプターを買いまくって他社のレンズ・オールドレンズをフルマニュアルで使うぜ!って時にはとっても使いづらいので、そういうアクティブユーザーには全然おすすめしません。オートでパチパチ撮るカメラです。

あとは見ての通りグリップ性も良くないです。つるつるだし、よく滑ります。グリップは廃盤で、しかも微妙に高価なので、私はストラップの種類などを工夫してこなそうかなぁ〜。

でもこんなことをペラペラ語るカメラでもないのです。とにかく何も考えず、持ち出すためのカメラだと思います。せっかくの小型軽量ボディも、重たいレンズだけではもったいないので、いつかNikon 1マウントのレンズを導入し、フッ軽モードを実装したいですね。

ニコワンと出かけると、カメラを初めて貸してもらって撮ったあの日の感覚を思い出します。

正直これは10万以上払って買うカメラではないから、廃盤になるのは納得。だけど、安くなった今、この少しマニアックなカメラに手を出してみるのもいいかも。

ニコワンを買って、肩肘張らないカメラ生活を送ってみようよ。

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