見出し画像

おなかのよわいB型

大学4年の頃からの1年か2年ほど、十二指腸潰瘍になった。半年の休学が明けた頃から、だったと思う。

と言っても、自分がそうだったと気づいたのは数年後に、治ってからかかった病院での胃カメラで、お医者さんに「過去に潰瘍だった後がいくつかある」と言われて知った。

潰瘍だった当時は、お腹の痛みや、睡眠障害のような症状のほかに微熱や頭痛などあらゆる不調を抱えながら、きちんと病院に行く暇もなく、誰かに相談することもできず、いつも何かに追われていて自分の体なんてどうでもよくなっていた。

終電で帰りついた最寄駅の商店街を歩きながら、腹を蹴られるような痛みに襲われて「みんなこれくらい辛いのに、自分だけがこの痛みに耐えられないのか」と情けなくて、その場に立ち尽くして泣いたりした。

そこから、時間をかけて心身ともに自力で回復して、今。
胃が痛むと、ふわりとあの頃を思い出す。この時の精神や体に絶対に戻りたくなくて、ピラティスの資格取得というものにも繋がっていった。

近頃、胃痛が増えたので、あの時きちんとすぐに胃カメラをやってくれた病院に再びかかってきた。

逆流性食道炎と胃下垂ですねーとの事だった。最初の胃カメラで、胃下垂は知っていた。胃下垂は消化不良を起こしたり何かと面倒が多いそう。

最近、母が大腸検査に引っ掛かり家族みんな緊張の元、1日がかりで検査ののち得られた検査結果が「腸が長い」だったのに対し、その娘は「胃が長い」というのはなんとも笑える、という話をお医者さんにすると「ちなみに君のお母さんも恐らく胃が長いし、あなたの腸も長いと思うよ」と言われ、ひと笑いののちにショックを受けた。どうせ長くするなら手足を長くして欲しかった。なんの話。


ピラティスの資格取得で仲良くなった友達にその話をした際「こんなのちょっとくらい逆流するよな」という話になって膝ぽん。

画像1

これは、たしかにちょっとくらい逆流しそう。

相変わらずお腹は弱いけれど、心配しながらも笑い飛ばしてくれる友達といられる今はとても心地いい。

あと、病院のおじいちゃん先生が「B型なの?」と聞いてテンション上がっているので何かと聞くと、AやOの人に比べると腹壁?胃粘膜?がB型の人は厚いそうだ。「よほどのストレスだね、、」というので「ストレスはあんまり実感がないです。」というと「相当胃液が強いんだね、、」と。二人してぴえんみたいな顔になる。

「B型はよく食べるよね、食べるの好きでしょう?」と、おじいちゃん先生。「大好きです」と答えると「僕もそうなんだよねえ。何かと、なかなか理解されないしねえ」と、なぜか先生の抱えるB型の憂鬱を聞くこととなった。

「僕の奥さんはOなんだけど、合わない合わない」なぜか小声になるおじいちゃん先生。「へー、うちの両親もBとOです」というと

「合ってないでしょ!」と嬉しそうにいうので「刺激的です。」とだけ答えておいた。血液型ってやっぱり何かあるのかな、お医者さんに言われるとなんだか妙に、信憑性が。恐ろしい先入観。あまり意識したことがなかったけれど、B型の友達が多い気がしてくる。

やたらに薬を出さないでくれるし、適切に検査や胃カメラをやってくれるし、先生がチャーミングで面白いので、病院苦手な私でもこの病院は信頼して通える。

検査の結果はとりあえずなんともなかったので、しばらく薬を飲んでダメだったらまた恐怖の胃カメラを、ということだった。

おじいちゃん先生、前回の胃カメラの時、胃カメラ入れながら朗らかに話しかけてきた。この恐怖に生唾を飲む。

とりあえず、今のところ心配はなく、あまり腹出して浮かれたりせずちゃんと労われよ、ということで元気。

できるだけ逆流させずに(胃の機能的にちょっとやそっとのことでは逆流しないらしい)生活します。


皆様もどうかお気をつけて。




お仕事のご依頼は info@mgwtkzw.com までお願いします。 サポートして頂けたら幸いです。活動費になります。