産業遺構 犬山とノリタケの森
通過点になっていた場所を目的地へ。
名古屋から在来線で30分ほどのところにある犬山城。天守閣が現存されている数少ないお城。
近いからいつでも行ける。そう思っていておそらく10年くらいたってしまった。
9月末だというのに、日差しが強く、帽子か日傘なしでは日焼けを免れずな暑さだ。
城内にエレベーターあるよねと思っていたら、ありません。入り口でお時間に聞いたら「あるわけないでしょ。昔の武将さんはこの階段を上り下りしていたんだよ」といわれてしまう。
過去に行った城。姫路城、小田原城、松本城、名古屋城、松江城、松山城。
どこよりも傾斜のきつい階段だとおもいます。股関節めちゃくちゃつかいます。母は2階までとおもっていたのに本人最後の天守閣まで登りました。どうやって降りるのか、私がおぶるのかやくわからんけどのぼりきった。火事場の馬鹿力なのかもしれません。
天守閣、外に出られるようになっています。ガラスとかないし、手すりも低いし、強風ふいたら落ちるんじゃないか?バンジージャンプな気分で足がすくみました。360度ぐるりと回れるのだけれど、180度で離脱。係りの人にあと少しなのに後半は大丈夫と言われたけれど無理。天守閣中から撮った写真です。
犬山城より徒歩10分ほどのところには、有楽苑という手入れの行き届いた庭園がある。
ここには国宝指定の「如庵」という茶室がある。織田信長の実弟で、茶匠だった織田有楽斎が建てた茶室で茶道歴史上貴重な遺構だとか。名古屋市内では最も格式の高いお茶会議ここで開かれるそう。次点になるのが徳川美術館の茶室とのこと。個人がもっていたお庭だったけれど数年前に財団が管理するようになったとか。これだけのお庭の手入れ、大変な管理維持費がかかるものね。
そして、
帰りに立ち寄ったのは名古屋駅より車で10分ほどのところにある「ノリタケの森」。
ここも名前を知っていながら初めて訪れた。
ノリタケの森は、創立100周年を記念して2001年に設立されている。名古屋のまちなかで緑あふれる園内で、ミュージアムでノリタケの数々の作品にふれ、クラフトセンターで職人さんの手仕事をまじかで見て、絵付体験もできる。ショップで買い、レストランではノリタケの食器で食を体験できる場です。
創業者な森村ブラザーズが欧州で学び日本の陶磁器を世界ブランドに育てたことや、英国のボーンチャイナから学びラグジュアリー製品への道を見出したこともあらためて知りました。ボーンチャイナのカッコボーン」かは、牛の骨から精製したリン酸石灰なんですって!初めて知りました。
ノリタケの森、創業家と創業チームの精神が今に引き継がれているとおもいます。いまはやりのライフスタイル型、もしかするとノリタケの森が原型なのかも?いい気の流れているところでした。
犬山もノリタケの森も、歴史を振り返るいいきっかけをくれる場所でした。またふらっとたずねたいとおもいます。
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