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篠山旅


台風もこなさそうで暑くもなく、歩くのに寒すぎないちょうど良さげな時期?
を選んでみた、昨年まで頻繁に通っていた篠山。「涼しくなったら篠山を私も見てみたい」、と母にせがまれてやってきた。
里山の古民家に泊まりたかったのだが、ウェブサイトの写真を見せると「田舎ね」という。

なので、宿は町並みの中にした。とりあえず予約して放置していたら、「分散型ホテル」であったことを思い出した。そうたくさん歩くことは出来ないので移動の少なそうな場所で、と宿の人に相談して決めた。 

観光に行った

東京から約5時間かけて到着、駅に停まっていた唯一のタクシーに乗り込んだ。(ちなみにレンタカーがお勧めですが、わたしは正統派ペーパードライバー。母を連れてこれ以上の心配事は抱えきれずです。バスも1時間に1本?). 行き先に迷ったのだが、以前に四国を旅した時に砥部焼の里に行きたがったことを思い出し、ほんとうは篠山の風景をみたいなら大山の古民家カフェmoccaに連れて行きたかったのです。
選んだのは、丹波焼の里。 

丹波焼の里

立杭陶の里

駅から30分ほど、のどかな山あいをドライブしたところにある立杭陶の里。
30近くの丹波焼の窯元作品がみられて販売もしている。伝統的な丹波焼、現代の作品も見られる丹波焼テーマパークみたいなところです。窯元横丁といって、スペース貸しのような感じでいくつもの窯の作品を購入できる、週末には京阪神からの買い物客で賑わうらしい。近くにある日帰り温泉とセット、買い物の後、篠山の市内に出て食事をして帰るんだとか。

立杭陶の里 窯元横丁

買い物はしなかった。代わりに待っていたタクシーの運転手さんが釉薬の色が丹波焼らしくないけれどきれいだったから、と新聞紙にくるんだ大ぶりのお猪口を手渡してくれた。

1番気になったのは登り窯。薪が重ねてあったので現役で活躍しているはず。

登窯


丹羽焼の組合から土を10キロ購入して、「登窯であなたの作品を焼きましょう!」というチラシが無造作に置かれていた、
ポーチの中にこのチラシを大切に仕舞い込んである。わざわざ母の機嫌が損なわれないかやってきて一番の見つけもの!

素焼き後の作品をここまで持ち込むのが来年1月。10キロの土をどこに置くんだ、素焼きまで間に合うのか、問い合わせなくちゃ。おそらく地元の人向けなのだろうけれど、これは距離を越えてわざわざ手間ひまかけてしまいます。そんな人がいるのではないかな、とおもうのです。

篠山城跡のお堀、散歩中

歩いてみる

「1泊してゆっくり過ごすといいのに、いつもとんぼ帰りで帰っちゃうんだからもったいない」、1年半前に篠山の方に言われた。そのことを思い出して、疲れたから部屋で過ごすという母を残して、散歩に出かけた。篠山城跡のお堀沿いに歩く。 道が広く歩きやすい。一足早く赤く紅葉した木々が目についた。



めざすは江戸時代の古い町並みを残す
河原町。お堀端からとおくにみえる山並みと城跡に照らされた夕暮れはいつまでも見ていたい風景だった。空の色が刻々と変わっていく。その先には篠山城跡の南堀のハス。鎌倉の鶴岡八幡宮のハスを季節になると見にいく。そのハスよりもふくよかで幾重にも連なるハス。

河原町の通りは人影もまばらで、店じまいしていた。明日来るときには、観光客で賑わっているんだろう、と思って小さな板を動かした。

歩けるなら歩いてみるのがやっぱりいい。ガイドブックで調べて史跡やお店を発見するのもたのしい。けれど、思いがけない風景にであったり、小さな史跡を通りすがり歴史を紐解いてみようかな、とおもう。

次にくるときは、季節を変えてみよう、里山に泊まってみよう、黒豆の収穫に来よう、窯元を訪れれよう。そんなふうに旅する人の心に「次は」と残せたらいいんだとおもう。

おまけ - モビリティ


あ、20キロ以下の低速走行モビリティに乗りました。これはよいです。町並み観光にほどよいスピードはこのくらいが良いのかもしれない。



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