(その5)51歳男性に恋したアラサー女の1年間

前回のあらすじ

・隆一さんとLUNA SEAに会いに遠征してみた!お友達にも会えた!楽しい!!
・SLAVE MEETINGを観るためにSLAVEに入会したよ!これから1年LUNA SEAの活動を追いかけよう!……えっ?

そんな私のネタツイートです

画像1

(画像はイメージです)(こんな単純な線でも伝わる絵心のなさ)


LUNA SEAがいなくなる?

「RYUICHI声帯静脈瘤手術、LUNA SEAは充電期間へ」

衝撃は受けましたが「やっぱりな」と思いました。今年RYUICHIさんが名古屋公演の後も全国で薬を服用しながら歌っていたのをSLAVEたちは見ていました。私が行った渋谷のライブも、U-NEXTでも配信された中野サンプラザ公演も、声の調子は好調とは言えませんでした。

SLAVE MEETINGの約1週間前に、2月に予定されていたソロ公演の中止も発表されたばかりでした。隆一さんは気まずそうにしていました。私たちに言えないことがあるのだ、と察するには十分でした。


いつも賑やかなTwitterも、さすがに重苦しい雰囲気に包まれていました。
私もご多分にもれず呆然としていました。

あの夜は、神戸で聴いたばかりの『STORM』の、「失うものなど何もなかったはずだね」という一節が妙に頭に浮かびました。

確かにそうだな。私がLUNA SEAに出会ってまだ半年も経っていないのだから、夢から醒めたところでたった半年時が戻るだけ。
楽しい夢を見せてくれてありがとう。ひょんなことから迷いこんだこの世界は居心地がよかったけれど、家主が留守にするなら客人は帰って行こう。

でも、どこに?

どこにも行けないと思っていたあの時に?
少し先の未来に希望が見いだせなかったあの時に?
隆一さんのことも、LUNA SEAのことも、好きなものを追いかけるワクワクした気持ちも全部忘れて?

そんなの嫌だ!!!

同じ時代を生きた。思うようにいかない中それぞれの場所で戦った。人類が感染症に打ち克った後の未来にまた会う約束をした。この思い出は、共に過ごした時間は、断じて夢ではない。

ああ、私は隆一さんが好きなんだ。どうしようもないほどに。もう出会う前には戻れないほどに。隆一さんのいない世界なんて考えられないくらいに。

ものの半年で、隆一さんは、LUNA SEAは、すっかり私の心に住みついていました。
RYUICHIさんに恋をした日は2021年7月18日ですが、「これは恋なのだ」と心の底から自覚したのは、この12月23日の夜でした。

いつまでも待っている

一夜明けて、SLAVEの皆さんは早々に落ち着きを取り戻していました。
「私たちは2000年から2007年まで待った」「今回は何年だろう」「いつまで続くかも、戻ってくるかどうかもわからなかったあの頃より希望を持って待てる」と口々につぶやく姿に、歴史の生き証人の重みを感じました。
もちろん寂しがっている人も、悲しんでいる人もいました。一緒に見送れば寂しくないとばかりに、私はこの年末はいつもよりさらに気軽にSLAVEさんへ話しかけて回りました。

充電期間がいつまでなのかは明らかにされませんでしたが、「LUNA SEAは2年くらい活動休止する」という未確認情報が出回っていました。
ジャニーズも好きな私は「KAT-TUNの充電期間も1年8ヶ月だったし、あり得るな」と思っていました。


好きな人のいない世界で生きることは、想像するだけで寂しくてたまりませんでした。
とは言え、この活動休止が今後の音楽活動のための決断であることは明白でした。そのために、延期を繰り返した全国ツアーを走りきって、隆一さんはリスクを冒して手術に臨むのです。

ならば、隆一さんが安心して旅立てるように見送ろう。
そしてRYUICHIさんが帰ってきたい場所であるLUNA SEAと、LUNA SEAが帰ってきたい場所であるSLAVEを守っていこう。

私の頭の中には2曲のフレーズが浮かんでいました。

同じく『STORM』から「君とならこの嵐も乗り越えられるはずさ」。
そしてソロ曲『Love』から「キミがもし帰る場所になってくれたらいいね」。

「あなたが元気で帰ってくるまで何年でも待っています。どうかゆっくり休んでください」


私がそう決意していた頃、隆一さんはクリスマスに栗羊羹を美味しくいただいていました。

衝撃発表からまだ2日です。私たちとの温度差に笑いましたが、隆一さんが嬉しそうなのでOKです

この記事でLINE BLOGランキングアーティスト部門2位になりました。
よく見ると3位の水樹奈々さんもクリスマスらしからぬ記事です。季節感とは。

埼玉上陸

LUNA SEAの受難は続きます。

年が明けて、第6波がいよいよ猛威を振るい始めます。

12月末、私は活動休止前最後となる2月1日の大阪公演のチケットがほんの少し残っているのを見つけて購入していました。

このままではまた行動制限が出る。2月1日のチケットを欲しがっている人はたくさんいるのに、大阪で空席を作ってしまう。

最後にもう一度だけ会いたいな。大阪の前はさいたまスーパーアリーナのGLAND FINALか。行ったことはないけど、きっと遠いんだろうな……

来ちゃった。

こうして私は、初対面の方を多く含むたくさんのSLAVEさんに2日かけて会い、最高のライブを体験することになります。

(次回へ続く)

おまけ

ちなみにお前ら全員かかってこい(病院に)とはこれのことです。

「わーいウケてる!」「本心とダジャレ両方盛り込めた!」と喜んでいました。誤字に気づくまでは。
×全然 ○全員

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?