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Notes On A Conditional Form - The 1975

僕はThe 1975というバンドが大好きだ。

大学1年の冬、19歳の頃にThe 1975というバンドの存在を知ってから彼らの作り出す音楽やアートワーク、ビジュアル、雰囲気などすべての虜になっていた。

時は経ち、2020年5月22日、ついに4枚目となる"Notes On A Conditional Form"というアルバムを世に送り出した。

僕はこの日をずっと心待ちにしていた。
僕の人生において大好きなバンドの新曲が聞けることほど幸せなことはないと思っている。
23歳になってもドキドキやワクワクを味わうことができる音楽って最高だなと思う。もっと年をとってもこの音楽を聞いてドキドキ、ワクワクする感情がなくならないでほしい。

せっかくだから初視聴時の感想や感じたことを記録することにした。

1. The 1975
この曲は今回のアルバムで一番最初にシングルカットされた曲で環境問題を訴えている。この曲を聞いて、自分も環境問題について考えて、行動していかなければならないと感じた。環境問題だけではなくてもっと世の中の事象に目を向けて、いろんなことに気づき、学んで、学び、行動すればより良い世界になるはずだよね。
バックで流れている音も心地良い。"Everything needs to change, and it has to start today"と"It is time to rebel"というフレーズがお気に入り。


2. People
この曲もシングルカットされた曲。The 1975がこんな曲を出すとは思っていなかった。アンビエントに独白を載せた曲の次の曲がこんなに激しいとは... この曲を2曲目に持ってくるくらいこのアルバムに自信があるのかな。最初は曲調に戸惑いもあったけど、mattyは「ジャンル関係なく、自分たちがやりたい曲を自由に表現する」と言っていて、それって大事なことだよなと気づけた。


3. The End (Music For Cars)
アンビエントで壮大な曲。Peopleの次にまたこんなに優しい曲が来るのか... 曲名の通り、映画のエンディングのような雰囲気で少し悲しい感じがする。


4. Frail State Of Mind
シングルカットされた曲。この曲を聞くと夜の山梨をドライブしたことを思い出す。爽やかで聞き心地が良い。早くライブで聞いて、踊りたい。


5. Streaming
"The 1975"(1曲目)のような曲。やっぱり彼らの作るアンビエントが好きだ。


6. The Birthday Party
前曲の"Streaming"と繋がって、流れるようにこの曲がスタート。この流れに鳥肌がたった。前曲の"Streaming"という題名のようにストリーミングでもアルバムとして通しで聞かないとこの心地よさは体感できないというのは面白いなと思った。勝手な自己解釈だけど、今までこんな感じで地続きになっている曲を聞いたことがなかったから、こういう発想ができるこのバンドが好きだなと思った。
この曲はMVにもあるように別世界に言った雰囲気ですごく好きだ。Mattyの声の載せ方、リズムが好きだ。
ここまでの6曲で全体的に悲しいというか、エモーショナルな感じがする。

7. Yeah I Know
曲調が読めず、テンポは早いけどエモーショナルな感じ。急にアルバムとしての雰囲気が変わった気がする。僕はオートチューンが大好きだからmattyのオートチューンボイスが聞こえたときにめちゃくちゃテンションが上がった。オートチューンを使っていることもあって3rdのデジタルな感じが反映されている。

8. Then Because She Goes
明るい曲。シューゲイザーで音が歪んでいて荒々しい感じ。Demo曲っぽい荒削りな感じ。また、オートチューンだ。良いね。"Love you"と歌うmattyの声が好きだ。


9. Jesus Christ 2005 God Bless America
Phoebe Bridgersとの曲。初めて聞いたときはしっくりこなかったけど、聞くたびに好きになった曲。俯瞰しているイメージがある。優しい曲で作業中に流したら落ち着きそうだな。Phoebeの声に合う曲だ。
ここまでで30分経過。あっという間で全く苦にならない。それは大好きなバンドだし、初めて通しで聞くからだからかな。

10. Roadkill
カントリーな曲!こういう曲調はThe 1975としては珍しいんじゃないかな。ギターの音良いね。ロックバンドな曲。1:15-の声の載せ方が好き。2020年の音楽っぽくないんだけど、それをこのアルバムに入れているのもジャンルレスを謳っているからなのかな。今のところ同じ雰囲気の曲がない。色んなジャンルの集大成なアルバムって感じかな。


11. Me & You Together Song
"Roadkill"からのこの曲は最高だね。文句なしで名曲。こういう爽やかな曲作るの上手だよね。夏のドライブで窓全開にして風を浴びながら聞きたい。今年の夏にできるかな... 2:10-の流れが特に好きだな。ギターロック最高!

12. I Think There's Something You Should Know
今までの彼らの曲のエレクトロの要素を取り入れてる感じ。ピアノとシンセとオートチューンが良い感じにマッチしててリズミカルな曲。どうやってよい感じに調和できたんだろう。4thもオートチューン使うの良いね。まさかの色んなリズムに変わる。今回はエレクトロ系の曲はmattyの声少なめだ。新曲としては今のところ一番好きかもしれない。

13. Nothing Revealed / Everything Denied
ゴスペル来た!!!僕はゴスペルや合唱が大好きだからめちゃくちゃテンション上がった。ラップも入ってきてる... こんな曲も作れるのか... 1つのバンド、4人でやってるとは思えないくらいアプローチが広い。2:10からはライブで合唱したい。スーパーソニック開催してほしいな。


14. Tonight (I Wish I Was Your Boy)
The 1975はこのアルバムで進化したと思う。本当に次世代、2020年代を引っ張っていくアーティストだと思う。
この曲はおしゃれで優しい曲。"I Wish I Was Your Boy"っていうフレーズ良いね。


15. Shiny Collarbone
この曲はThe 1975の曲とは思えない。想像以上にすごいアルバムだ。「どうした!?」って感じの曲。


16. If You're Too Shy (Let Me Know)
前曲の動揺を引きずったまま、この曲へ。シングルカットされた曲の中では一番好きかもしれない。サックスの音が良いんだよね。サビはとにかく楽しい。
このアルバムは早く2周目をして、1曲ずつしっかり理解したいという気持ちが強い。「The Music」っていう感じのアルバムになっている。ジャンルレスですべての音楽の要素が詰まっているような感じ。これまでの音楽の歴史をすべて背負っている感じ。


17. Playing On My Mind
スローな曲。またPhoebeかな...? 僕はThe 1975の中でスローな曲にはそこまでハマらないのかもしれない。でも、アルバムとしてこういう曲も必要だよなと理解してる。
3rdの「I Like America & America Likes Me」のような曲がないかと待っている自分がいる。感情をむき出しにしてる曲ないかな。

18. Having No Head
ここでアンビエントな曲。2:00からの転調好きだ。なんでどの曲もこんなに心地よく作れるんだろうか。そしてまさかの3:00からまた転調。テクノっぽい感じ。1曲でこれをやっちゃうのか... 後半はエイえに踊れるな〜


19. What Should I Say
この曲は大好きになる気がする。オートチューン愛してる。エレクトロでこんなに踊れる曲あるのか。早くライブで踊りたいな。ギターロックからの振り幅がすごい。
このアルバムを聞いてると感情がグチャグチャになる。The 1975は進化し続けるんだね。あと3曲も聞けるなんてワクワクだ。

20. Bagsy Not In Net
テンポ上げてきた。同じリズムにリリックも繰り返し。途中くらいにストリングスが入ってることに気づいた。後半は壮大。


21. Don't Worry
あー、終わってしまうのかっていう感じ。エモーショナルだ。悲しくなってくる。現実に戻されかけてる感じ。
ここまでアルバムとしてはまとまりはない。だけど、そのまとまっているべきという固定概念を壊そうとしているのかも。


22. Guys
本当に終わりだ。爽やかすぎる結末だ。"The moment that we started a band 
was the best thing that ever happened"素敵なフレーズだ。最後にメンバー愛を歌うなんて最高な関係だね。
「The 1975ありがとう」という気持ちしかない。マリンスタジアムで合唱したい。特に"the first time we went to Japan"のところ。こんなリリック嬉しすぎるよ。世界一最高で最強なバンドだよ。最後にThe 1975といえばというようなアンビエントが入ってるのも良い。どこかに行ってしまうような曲で行かないでと悲しくなる。

アルバムを一周通しで聞いた感想は先行曲が8曲もあるのに理解が難しかった。多分それは統一感がなく、「The music」というジャンルレスなアルバムだからかな。彼らと「Music」という概念を旅したようなアルバムだ。もっとしっかり聴き込むことでもっとこのアルバムの良さがわかると思う。そうやって思うだけでかなりワクワクしてくる。全体的にはギターが入っていたり、スローな曲よりエレクトロな曲が好きだなと思った。

朝起きて、このアルバムしか聞く気が起きなかった。一日経って、何度か聞き直した今はアルバムとしては曲数が多く、曲順ももう少しどうにかなったんじゃないかなと思う。だけど、自分にとっては最高で大切な1枚のアルバムになった。

上記の感想はあくまで初視聴時のものだから聴き込んだときのものとはまた大きく違ってくるのかもしれないけれど、初視聴時はこう思っていたんだなという自分の感情を大切にしていきたい。将来、この文章を読み返すの楽しいだろうな。

The 1975は自由に楽しむってことをモットーにしているバンドだ。僕の人生においても「毎日自由に楽しく生きる」ってことが大切だと思っているからこのことは本当に共感できるし、これからも大切にしていきたいなと思っている。

とにかく最高なアルバム、曲をありがとう the 1975。

You guys are the best thing that ever happened to me

やっぱり僕はThe 1975が大好きだ。

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