まかちゃん頼むから後輩とルームシェアしようかなとか冗談でも言わんとって。

マカちゃんって誰やねん。って感じですが、マカちゃんというのは私の彼女のことです。まだキスもセックスもしてない、私の彼女。

何故マカちゃんと呼んでいるかと言うと、あだ名や本名なんか書いて本人に見られたら目も当てられへんからです。こんな弱みを握られたらなんて煽られるか分かったもんじゃねぇ。

ところでマカちゃんというのはマカヒキという競走馬からお名前お借りしました。お尻の大きな可愛い馬なので、よかったら見てね。

マカちゃんは非常にフラットでシンプルな性格をしていて、普通にはない苦労を沢山しているのに、それをそっとおいてゆける、珍しいひとです。病みだのメンヘラだのがインフル並に大流行しているこの時代で、なんとも稀有な才能。

おまけに真面目で秀才で、このご時世に考えうるいちばんまともで優秀な人生を歩んでいる。無職の菅沼にはまぶしい。

そんでもって顔がいい。もう一度言いますが、顔がいい。

顔がええんじゃい!!!!!!!

ほんまにむり。顔がいい。はーすき。

待ち合わせた駅前で、先に着いたマカちゃんが、だっさいいつものズボン履いて、ポケットに手を入れてスマホいじってるのを見る幸せ。声をかけたら「おぉ、菅沼。」って、顔を上げて一言言う。あまりにすき。


そんなマカちゃんに連絡ができない。

私はもう最近、自分を卑下して、努力もしないで言い訳をして、楽しいことなんて無いから、口を開けば悪いことしか喋れない。

そういう参っている時に、フラットなマカちゃんと話すのは難しい。マカちゃんのいつもの軽口にも(まあ「お前と違って私はエリートやからなぁ」とか平気で言うのはどうかとおもってるけど)、いちいち傷ついて、私が勝手に自滅して、マカちゃんを不機嫌にさせて終わってしまう。

あと最近、私の最愛の妹が成人を迎えたのですが、私は無職でお金が無くて、「ごめんね、出世払いで祝うね」って謝ったんです。でも妹と仲良くしてるマカちゃんは、妹に郵便で成人祝いのプレゼントを送ってきてくれたんです。それがもう、ほんとに人ができてるなって思って、金遣いが綺麗だなって、有難くって、でも、悔しくって、

妹や弟に、お姉ちゃんと頼られたことが、私の24年間の土下座人生のなかで、ちょっぴり残った誇りみたいなものだったんですよね。

その、ちっぽけな「お姉ちゃんとしての誇り」(無職のくせに何を言っているんだろう)も、結局大したことなかったんだなと、なんていうか、それ以来ぼんやり思ってしまって、ていうか、そう思うこと自体心狭すぎるんちゃうんって、


自分の価値ってみんなどうやって決めてるんですかね。


自分だけのものさしで測れるようになるまでにあと何年かかりますかね。



はいそんなわけで、今日はハローワークに行って、また紹介書を書いてもらって、履歴書をたくさん書いて、明日の企業説明会の準備をして、成城石井で安くなっていたチーズケーキを食べて、…………マカちゃんにLINEを送ろうと思って、やめて、noteを書いています。いぇい。

うつでADHDで無職で親にお金の無心をしていて最愛の双子の成人祝いもあげれずお祈りメールが届きまくっているのに300円もするチーズケーキ食べちゃった私を私が許せる日は来るんでしょうか。

それともいつか形のないだれかの何かにゆるされることがあるのでしょうか。

いや許されなくても生きていくしかねぇ。

許されなくても生きていくしかねぇぞ!!


というわけで、書き終わったらマカちゃんにLINEをします。一言だけでも。しないよりはましだと思うので。


優劣を越えてあなたに触れたいよ いつもいつでもきみはともだち/菅沼ぜりい

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