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何を描くかが決まらない 

優柔不断どころの話じゃない。


【制作日記 2023/07/10】

今月の日本画の課題の締め切りまであと10日。
休みやバイトで大学に来れない日を引くと
あと6日。


嘘だろ……

約1m×1mの私のパネルは、未だ真っ白だ。


何を描くかも決まっていない。

隣の人なんて、これよりも大きなサイズのパネルでもう半分くらい完成している。

もちろん課題なのだから、出さないと単位が取れない。


締め切り追われるのは、ほんとうに、精神的に良くない。

けれど「締め切りに追われない」など、夢のまた夢のような。



先週、小下図研究会(描く絵のエスキースを先生に見せてアドバイスをもらう)で取材を元に描いたエスキースを先生に見せてアドバイスを貰ったけれど、それはそこまで、描きたい絵ではなかった。

だから描くものを変えようと思って、違う場所に取材しに行った。スケッチをして、写真をたくさん撮って準備した。

それで今日また、先生に新しく描いたエスキースを見てもらってアドバイスをもらった。

よし、これで行けるぞ。

パネルに転写するための実物大の下図を描く。

描く……


あれ……

まただ……この感じ……


なんだかこれも、別に描きたいものじゃない……


一旦そう思ってしまったら、全く手が進まなくなってしまった。


私は普段かなり小さいサイズの小作品を作っている。

0号などの、手帳くらいのサイズのパネルが私は一番好きだ。


対して課題で描く50号は、約1m×1mもある。

周りのクラスメイトの中には、もっと大きな80号や100号にチャレンジしている人もいる。

なぜか自分は、「大きいパネルで描きたい」と思う絵がないことに気がつく。

大きいパネルになると、途端に何を描けばいいのか分からなくなってしまう。

普段描いているような、空想を元にした絵が50号以上の大きなサイズで「持つ」と思えず、「風景」「人物」などの指定がない、自由制作課題であっても、実景を取材して描いている。

思い返してみれば、大きいサイズで空想を元にした絵を描いたことがない。

でも実景を取材して描くのは、正直あまり好きではない。

本当は空想をベースに描きたいのだけれど。

来年は100号、卒制は150号。
一体どうすればいいのだろう。

それより
あと6日で50号を描かなければならない。


自分の計画性のなさと、決断力のなさに呆れる。

展示に出展するような小作品とは違う、課題制作の大きな絵。何を描くか決まらない。進まない。


「もう決めたんだからこれで行く」
という風に思えればいいのだけど、

「自分は本当にこれを描きたいのだろうか?」などと考えだしてしまう。


自分のやりたいことを正確に見極めることは大切。

しかし、物事を進めなくてはならない。

そこはいつも葛藤するところ。


「割り切り」は大切。

しかし妥協はしたくない。

こだわりが強すぎて常に自分に振り回されているような。

なんとかしなくては。




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