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【タスクシュート】順算思考のススメ|逆算思考で辛くなったら

2023年2月から取り入れたタスク管理術・タスクシュートに、とんでもなくハマっている。

色々とメリットがあるから何がいいのかを一言では言えないが、
「私には合っている」
「これなら無理なく実践できる」

というのが本音。

私に合う理由……その最たるものとして
「逆算しないこと」
がある。

逆算思考へのチャレンジと挫折

『逆算思考』とは

  • まずゴールと期限を定める

  • 手順や工程を洗い出し、ゴールに到達するための計画を立てる

  • 計画通りに行動・実行する

という考え方で、ただ行動を積み重ねていくよりも短時間で大きな成果を出せるとされている。

特にビジネスでよく利用されているし、現代社会ではごく当たり前の方法とも言えるだろう。

私も
「もっと色々できるようになりたい」
「成果を上げたい」
と思い、今までに何度も逆算思考を試した経験がある。

○年後にどうなっていたいかイメージして書き出したり、逆算思考にピッタリな手帳を買って使ったり、ガントチャート(プロジェクト・工程管理で用いられる表)を導入したり……
私なりに、様々なチャレンジをしてきた。

でも、ダメだった。

まず、「○年後にどうなりたいか」のイメージが大して湧かない

昔から憧れの人は全然いない上に、
「人間この先に待っているのは死しかないよなぁ…」
みたいな極論しか持てない。

仮に定めても、数日経ったら
「本当にこれを自分が心底望んでいるのか?」
などと感じ始めてしまう。


ガントチャートは日を追うごとに変更すべき点が出てきて、消して書き直す作業が面倒臭い。しまいには隣の、直すべきではない文字まで消してしまってイライラ。

そして家族の体調不良や日程変更など、想定外のことが何度も起きてしまう。そのたびに計画を練り直しては修正し、あっちのカレンダーとこっちの手帳を直して……

「……って、やってられるか!!」
「これ、地道にコツコツ進められる我慢強い人にしか向かない手法じゃない?」
などと開き直る始末。

かくして私は、逆算思考に挫折したのだった。

「順算思考」って何?

『順算思考』というのは、おそらく逆算思考より語りつくされていない方法だと思う。

ググってみても、タスクシューターの数人が語っていたり誰かが逆算の反対語として使っていたりする程度。2023年10月現在、さほど頻繁に用いられている単語ではない。

ただ、意味としては逆算思考の反対で
「日々の積み上げ方式」
と言える手法
のことだろう。

タスクシュートは、順算思考と非常に相性が良い。

「今ここ」で取り組むことに注力し、1回約5分〜25分ほどの単位で、プロジェクトとして実行していく。その結果、積み上げにより大きな課題も達成することができるのだ。

何がメリットなのか

順算思考での進め方で、必ずしも逆算思考と同じかそれ以上に、成果が出るのかまで、今の私には分からない。

もしかしたら、世界的に有名なスポーツ選手や大企業のエリートサラリーマン達はまた違うのかもしれない。常に成功を目論む人からは「甘い!」と一刀両断されてしまう可能性もある。

でも、多くの人間にとって順算思考は無理の少ないやり方だと思う。

少なくとも私は、逆算思考では
「今日やるべきこと」
に全然手をつける気になれなかった。

たとえ目標達成のために必須だとしても、目の前のタスクを以前の自分から出された命令のように感じてしまい、ポジティブな気持ちで取り組むことができなかったのだ。

その点、順算思考では
「今日はここまでやるべき」
という決まりが特にないから、どうしても忙しい日は1分手をつけるだけでも良い。

想定外の出来事にも対応しやすいし、計画からズレていないかを注意深く見張る必要もない。

もちろん、プロジェクトの締切自体をなくすことは無理だ。何もやらなくていい訳でもないから、当然いつか取り組むことになる。

でも、タスクに向かう時の心持ちが全然違う。
「あぁ、やらなきゃ……」
ではなく
「さーて、今日もいっちょやるか」
みたいな軽やかさ
で進められると感じている。

できないことを無理してやろうとしても、辛いだけだ。

「どうしてこんなに自分はダメなのか」
「人より能力が低いんだろうな」
「自分で決めたことも守れないの?」
……などと自分を責めてしまうより、全然いいと思う。

順算思考の思わぬ効果とは……

まだ始めて間もないため経験していないが、順算思考では時々、事前に想像したよりも遥かに良い出来になる場合もあると言う。

ゴールからスタートへと戻る逆算思考では予想を超えることはまず無いが、積み上げる順算思考ではあり得るのだ。

「1日につきこれだけ」
と決められていないから、ちょうど良いタイミングを見計らってできるし、その結果大きく進むこともある。

偶然の力や出会いも生かせるから、思いもかけない成果に結びつくらしい。

もし自分でもこの辺りが実感できたら、また書いてみようと思う。


今回は、タスクシュートと相性の良い『順算思考』について簡単に紹介してみた。

学びを深めている最中なので、今後もタスクシュートについて掘り下げてみようと思っている。興味があれば是非どうぞ。

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