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子猫の目は何故青いのか

キトンブルーという色

皆様はキトンブルーと言う色の名前を御存知でしょうか。
察しの良い方はタイトルから何となく予想が付いているかと思いますが、そうです。子猫の瞳の綺麗な青色のことです!
実は猫は子供の頃皆青い色の瞳をしています。例外も多少はありますが地域や種類に囚われずどんな猫でも青い瞳をしています。人の赤ちゃんは地域で目の色が変わることも多いので地域にあまり依存しないって所は不思議だなと思っておりました(調べたら成猫は地域による所もある様でした)

なぜ目が青いのか

それでは本題のなぜ目が青いのかですが、答えは子猫の頃は目の中の虹彩と呼ばれる部位にメラニン色素が少ないから。だそうです。
それはどういう事かと説明致しますと、瞳には目に入る光の量を調整して情報を得るための器官があります。光が入ってくる所を瞳孔、瞳孔を開いたり閉じたりしている器官を虹彩と言います。
人の目で言う黒目にあたる部分の事です。
視覚情報は生活にとって大きい割合を占めますので、有害な紫外線から瞳を守るため紫外線を吸収する役割を持つメラニン色素(黒い色素)を持っています。太陽光が当たりやすい地域に住んでいる人の瞳が黒いのはその為です。
また、メラニン色素は他にも波長の長い光(赤や橙の光)を吸収しやすい性質を持ちます。そして波長が短めな青色や紫色を散乱させる効果があります。これは空が青い原理と同じでヘンリー散乱と呼ばれる現象です!
その為メラニン色素が少し含まれている子猫の瞳は少量のため黒くなり過ぎず、ヘンリー散乱によって青色の光を散乱し綺麗な青色になっているという事です。空と同じ原理と聞くと尚更素敵に思えますよね。

しかし、あまり子猫の目が青いなぁと感じる方は多くないかも知れません。
一般的に大人になっても青い目の猫はペルシアやサイミアーズといった1部しかおらず、日本の猫は日照量が多い事もあり茶色の目の猫が多いです。普段目にする猫で青い目の猫は多くないのでは無いでしょうか。
それは、実は子猫がキトンブルーの瞳をしているのは生後10日程で目が開いてから2ヶ月が経過するまでで、2ヶ月を超えた頃から少しずつ大人の色に近付いていきます。
つまり、ひと月半程しか綺麗なキトンブルーを見れる時間は少ないのです。

今後もし青い色の子猫ちゃんを見掛ける際があれば、期間限定で見える素敵な色を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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