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「住みたい街ランキング」は謎。

某不動産サイトが毎年公表している「住みたい街ランキング」。毎年その結果に疑問を覚えるのは私だけではないはず。以下に歴代のランキングを書き並べてみた。

住みたい街(駅)ランキング 関東版
2020年度
一位、横浜
二位、恵比寿
三位、吉祥寺
四位、大宮
五位、目黒

2019年
一位、横浜
二位、恵比寿
三位、吉祥寺
四位、大宮
五位、新宿

2018年
一位、横浜
二位、恵比寿
三位、吉祥寺
四位、品川
五位、池袋

「住みたい街」というのは「(実際は住むには経済力が足りないが)住みたい街」という意味ではないのか?

こういう解釈するのが、普通かと思う。己の経済力で住めるのであれば、とっくに住んでいるだろう。そう解釈したときに一番謎に思うのは、2020年の四位、大宮である。大宮自体は埼玉一のターミナル駅で駅前はかなり栄えており大宮に行けばだいたいのものは揃うと思う。ただ、そこまで便利な反面、大宮徒歩圏内のエリアでも普通のサラリーマンで借りることができるくらいの家賃帯なので、そこまで遠い存在でもないのだ。にもかかわらず、五位の目黒を抑えて四位なのである。

一位が横浜?

関東のランキングにもかかわらず一位が横浜なのは不思議だ。横浜が神奈川一の大都市であるのは間違いないが、東京を押さえて一位になる程の魅力があるのか?横浜の平均の土地値と東京の一等地で比較しても、東京に軍配があがる。

ちなみに2021年版住みたい街「自治体」ランキングを見ると、1位東京都港区、2位東京都世田谷区、3位東京都目黒区と10位まで東京勢となり11位神奈川県鎌倉市、12位神奈川県横浜市中区とここいらでやっと神奈川勢が顔をだす。この住みたい自治体ランキングは、なんとなく肌感覚で理解できるランキングだが、団体戦(住みたい自治体ランキング)で12位だったチーム(中区)のエース(横浜)が、個人戦(住みたい街ランキング)で1位をとるには、なんか納得がいかないのである。

また、上位に恵比寿、吉祥寺、目黒、品川、新宿がくるあたり、「東京に行ったことがなく、テレビでしか東京を知らない地方出身者」を統計対象者にしたかのようなランキングである。しかしそれ以外のランキング、「穴場だとおもう街ランキング」「住みたい沿線ランキング」ではイメージ通りのラインナップなのだ。

「住みたい街ランキング」だけは裏で操作されている気がしてならないのは私だけだろうか。。。


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