教育テレビのすごいマーケティング(ソース→妻)
こんにちは!
先日、妻から聞いた話が面白くて、「最近仕事している中で抜けてた視点かも!」と発見がありました。
今日はそんな日常からの学びです!
先に結論
「たまには二兎を追って全て得る発想も大事」
それでは、本文いってみましょう!
母になって分かった教育テレビの面白さ
最近、妻は息子に朝の教育番組を見させている(というかまだ乳児なので流してる)のですが
「お母さんといっしょ」とか「いないいないばあっ!」とかです。
ちなみに僕は「にこにこぷん」世代でした。
「ぴっころのじゃじゃまるがぽろり」と繋げてみると、大人の遊び心を感じずにはいられませんが、きっと自分が汚い心の大人になってしまった証拠でしょう…
冗談はさておき、妻の最近の発見がこんな感じ。
と。これは僕も目から鱗でした。
てっきり、言葉を覚えたての子供に向けた内容になっていると思っていました。しかし実際には、お母さんが聞きながら「クスッ」としてしまう会話やネタが、いろいろ仕掛けられているらしいのです。
非常に面白い発見です。
1つのコンテンツに2人のターゲット
妻も僕も驚いた理由は、教育テレビに対しこのようなイメージを抱いていたから
「完全に、小さい子供だけに向けたコンテンツ」
ただ実体は
「子供は、映像や音・リズムをなんとなく楽しみ、一方で会話の内容は大人が楽しめるもの」
実際のシーンはこんな感じ
うちの場合、子供をバウンサー(赤ちゃんが自分で揺らせるユリカゴ的なモノ)に乗せて、お母さんは洗濯物を干したり畳んだり、洗い物をしたり。
ちなみにバウンサーはこういうやつです
お母さんは、自分が家事などをしながら、子供にテレビを見させている事が多い。そうすると、ながら見/聞き でなんとなく番組の内容が入ってくる感じ。
子供がキャッキャっと喜ぶものだから、毎日ルーティン的に見させていると、ところどころ自分が笑える内容が聞こえてくる。
家事をしてる間に子供の気を逸らしてくれるだけではなく、自分までちょっぴり楽しめてしまう
そんなコンテンツになっているのです。
個人的にすごいなと思ったのは、上記のような「実際に子供が見るシーン」をめちゃくちゃ想定しているからこそ、内容を大人向けにする発想が生まれてくるという点。
子育てって基本的にルーティンなんです。授乳とか寝かしつけも、いかにルーティン化して赤ちゃんにリズムを覚えさせるかが重要。
そうなると自然に、毎朝子供に見させる番組や、その時にどんな家事をするかもルーティン化してきます。
そんな毎日流すコンテンツが、ながら見/聞き で自分もクスッとしてしまう要素があれば、もう他の番組を試す動機はないですよね。赤ちゃんは喜んでいるし、自分も楽しみになってしまうので。
赤ちゃんは気紛れなので、もし突然泣き出したり、たまたま2日連続つまらなそうな反応をしていたら、お母さんは番組を見せるのをやめてしまうかもしれません。
ただお母さん自身が楽しめて、結果的に笑ってるお母さんの側で子供も機嫌が良ければ、チャンネル権を持っているお母さんから「離脱」のリスクをかなり小さくする事ができます。
これは考え過ぎというか、こじつけかもしれないですが…そういう戦略で大人をクスッとさせにきている可能性は十分ありますよね。
僕は最近、事業をもっと成長させるためや、仕事が終わらない状態を改善するために、もっともっと選択と集中をせねば。と考えていました。
選択と集中の本来の目的は、リソースやパワーの分散を防ぎ、集中させた方が結果的に一番伸ばせたり改善できたりするから。
ただ今回のように、「映像→子供」「音→大人」と1つのコンテンツで2つのターゲットへアプローチが可能なら、こんなに生産性の高い話はないです。
「赤ちゃんは言葉を大して理解できない」「大人はながら見/聞きしている」という、現場をよく理解しているからこそできるコンテンツづくりです。
というわけで
普通は「選択と集中」という名の元に、どんどん狭めて効果を高める発想をしがちですが
たまにはこうして、二兎を追ってどちらも獲る発想をしてみる事も大事だなーと思いました。
塾なんか割と近いですよね。勉強するのもサービスの成果を享受するのも子供ですが、意思決定・支払いをするのは親だったり。
プレゼントや子供グッズなんかもそうです。
ただ、ビジネス構造だけでなく、サービスやコンテンツレベルで、同時に複数の人に刺さるような設計も可能。
そのためには、ニーズや現場を深く理解し、キチンと役割を分ける事が重要なのだと思います。
(お姉さんとワンワンの会話で、大人も子供もどちらも理解したうえで面白い!は難しい)
頭の体操として、自分も時々「二兎を追ってどちらも得る。なんなら三兎目も獲るには?」という思考訓練をしてみよう!と思えた、面白い学びでした。
ではまた。
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