Ceroの新譜「 e o」が良いかもしれない

はじめに

スガです。

　Ceroの新譜「 e o」が良いかもしれないというお話をします。
　曲順に自由気ままにレビューしていきます。

※自由気まま故に話が二転三転する場合がある。
※ceroというバンド自体このアルバムの発表を機に知ったため知識は皆無である。
※傾向として、歌詞については深く触れず、メロディは曲の構成、サウンドなどについて述べる。

ご容赦くださいとは言いません。なんでもご指摘ください。

1.Epigraph エピグラフ

　全曲通してそうなのですが、歌のハーモニーが気持ち良すぎだろって思いました。また大袈裟すぎないストリングスに安心します。ドラムのリズムがキモすぎます。そして始まる語りとも歌ってるとも言い難い絶妙な言葉運びが良いです。情報量多すぎて頭がどうにかなりそうでした。

2.Nemesis ネメシス - e o

　コーラスの畳みかけとメインボーカルのファルセットが心地よく、神秘的ですよくわからない電子音(一応シンセサイザーの類だと思いますが)の奏でるメロディが楽しいです。

3.Tableaux タブローズ

　2曲目と曲間が繋がっており、間髪入れずにドンドン衝撃が走ってきます。やはりリズムパターンが独特で、もはやメロディの一種と化しています。曲の終わり辺りから流れるわけのわからん音がキモ過ぎて面白いです。キュッキュキュッキュしてる。

4.Hitode no umi 海星の海

　深海の煌びやかでありながら怖さを孕んだイメージが湧いてきます。アノマロカリスって仮面ライダーWに出てきましたね。

5.Fuha フハ - e o

　ところどころわけのわからないタイトルの曲がありますね。ボーカルは囁き声で、ヒップホップを感じる歌い方をしています。

6.Cupola キューポラ - e o

　何故か懐かしく感じるメロディです。コーラスがかった声を用いてきました。

7.Evening news イブニング・ニュース

　安心できるピアノのサウンドかと思ったらやはりどこか不安定な、気持ち悪い瞬間があって一筋縄ではいかないです。歌詞が現実と非現実の要素が織り混ざった平和とは言い難い話をしていて、それが反映された曲になっています。今作で一番好きな曲です。

8.Fdf エフ・ディー・エフ

　ダンサブルで楽しいナンバーが来ました。ずっと気が狂いそうだったのでようやく安心できました。

9.Sleepra スリプラ

　sleepraの正確な意味はわかりませんが、大方睡眠を意識した曲でしょう。まさに寝る直前に聴くと良さげな、落ち着いた曲です。

10.Solon ソロン

　メロディがゆったりとしている影でビートをめちゃくちゃ刻んでいます。こういったささやかな音楽的なアプローチをどの曲もやっていて、私はとりあえず現時点で気づけた点を述べていますが、まだまだフックがたくさんありそうです。

11.Angelus Novus アンゲルス・ノーヴス

　最後の曲です。まさに「エピローグ」というイメージの曲です。ピアノの音には温かみがあり、ワクワクするサウンドエフェクトが聴こえます。歌詞もネガティブな言葉を並べますが最後には「透明な未来」「灯りを点し映画を見よう」と将来を歌ったポジティブな曲です。

総評

Ceroの新譜「 e o」は名盤です。前編通してコーラスとその使い方やストリングスの程よい主張が気持ちよく、ドラムのリズムパターンがどれも独特で飽きないですし、サウンドエフェクトも面白いです。フリッパーズギターやフィッシュマンズの波動を感じました。部分的に退廃的な歌詞が尚更類似していました。Ceroというバンドを知らず、なんの前情報もなしにアルバムを聴きましたが、満足しました。

以上です。