見出し画像

物語を語ることの大切さと難しさ、そしてそのヒント

「ストーリーティーリング」

伝えたい思いやコンセプトを
印象的な体験談やエピソードなどの“物語(ストーリー)”を用いて
聞き手に自分の考えや伝える手法のこと
「物語を語る」といった言い方も

セールトークやプレゼンだけでなく
ブログやメルマガといったものまで幅広く活用されています

そんなストーリーティーリングですが
私はけっこう苦手です

活動に参加しているソシオファンド北九州を説明するため
プレゼンする機会もあるんですが
どうしても説明っぽくなってしまって
活動に込めた思いやその価値をうまく伝えることができません

それはソシオファンド北九州で経営のお手伝いをしている社会起業家の方も同じ
熱い志と強い使命感から活動に取り組んでいながらも
その活動の価値を伝えられずになかなか理解・共感を得られない
そんな悩みを抱えている社会起業家の方たちも多いと感じています

そんな悩みを抱えているときに参加したのが
「コミュニティ・オーガナイジング」のワークショップ

「コミュニティ・オーガナイジング」とは
市民一人ひとりが立ち上がり
それぞれが持っている力を結集して
コミュニティの力で社会の仕組みを変えていくための手法・考え方のこと
市民活動やアメリカの大統領選挙にもその手法は活用されています

そこで学んだことの1つが「パブリック・ナラティブ」(公で語る物語)ということ

<Story of Self>
どうやって心を動かし、さらに行動になぜ自分が行動を起こしたか、自身のストーリーを語って聞き手の共感を呼ぶこと 

<Story of Us>
聞き手と自分自身が共有する価値観や経験といった“私たち”のストーリーを語り、コミュニティとしての一体感を創り出すこと

<Story of Now>
いま行動を起こすことについてのストーリーを語ることで、共に行動する仲間を増やすこと

この<Self><Us><Now>を組み合わせて
人の心を動かすストーリーを語ること
それがパブリック・ナラティブ(公で語る物語)です

この手法を学んで自分ができていなかったことに気づきました

まずは<Story of Self>
場所や状況、時間、一緒にいる人の個人名、見える風景といったことまでより具体的に語ること
そうすることで聞いている人も
臨場感を持ってそのストーリーを感じてもらえるようになるそうです

振り返ると
これまでは自分に起こったこと・感じたことをただ時系列に話している程度
きっと聞いている人にとっては
ただ淡々と話しているように聞こえていたんだろうなと思います

そして<Story of Us>と<Story of Now>
正直言って、これまではこの2つの視点は全く欠けていました
これは活動の内容や価値を理解してもらえないと悩む社会起業家の方も同じかなと感じています

自分が取り組んでいることを語るのは
その内容は当たり前のことだし
その活動にも価値があると思っている
そうするとついつい分かってもらえるという思い込みから
<Story of Self>だけになってしまいがち

そこに聞いている人の共感に繋げる<Story of Us>の視点
そして行動へと繋げる<Story of Now>の視点を加えることで
より多くに共感してもらえ
より多くの人のアクションに繋げることができる
そんな可能性を感じています

これから自分の語るストーリーも見直し中です

ぜひ、そんな視点でみなさんが語られるストーリーも見直してはいかがでしょうか?

※「コミュニティ・オーガナイジング」、「パブリック・ナラティブ」に興味を持たれた方は、特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンのホームページをご覧ください
http://communityorganizing.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?