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ついつい熱くなる ~協働事業「びびんこ」って?⑤(プレ協働編)~

ソシオファンド北九州の中心的な事業である協働事業「びびんこ」
社会課題の解決に取り組むソーシャルベンチャー(個人・法人に関わらず社会起業家及び社会的企業やNPO等)に対して、資金とメンバーのスキル・経験・ネットワークで力強く支援するプログラムです

具体的なプログラム内容は、
①メンバーによる約1年間の経営サポート
②最大50万円の資金提供(助成)

協働事業「びびんこ」では、毎年1~2団体と協働事業に取り組んでいます
現在、2023年1月から協働をスタートする協働先団体を決めるための選考を進めています

選考の流れは、
1.申請書受付
2.申請団体へのヒアリング(サイトビジット)
3.書類・ヒアリング内容に基づく1次選考
4.1次選考通過団体とのプレ協働
5.2次選考(プレゼン)

今回は、「4.1次選考通貨団体とのプレ協働」についての解説です

*選考過程全体の解説はこちら

*「2.申請団体へのヒアリング(サイトビジット)」の詳しい解説はこちら

*「3.書類・ヒアリング内容に基づく1次選考」の詳しい解説はこちら

「プレ協働」は、1次選考を通過した団体の皆さんとソシオファンド北九州のメンバーが一緒になって2次選考用のプレゼン作りを行うプロセスです

2次選考では、ソシオファンド北九州のメンバーに向けて、申請団体の皆さんにプレゼンをしていただきます
そのプレゼンを聞いた上で、協働団体を最終決定するので、非常に重要なプレゼンとなります

2次選考までの9・10月の2ヶ月間、定期的なミーティングや活動状況の見学などを通じてプレゼン資料を作っていきます

 「なぜ選考のための資料をなぜ一緒に作るの?」

と、疑問に追われる方もいらっしゃると思います
選考用の資料なので、申請団体さんだけで作ればいいのでは?と

確かに選考ということを考えれば、必ずしも一緒に作る必要はないと考えています
ただし、私たちは協働事業という事業の性格上、このプレ協働を非常に大切にしています
それは、協働本番でしっかりと成果が出せるようにするための「予行演習」と位置付けているためです

プレゼン作りという協働作業を通じて、申請団体のことをより深く理解するとともに、

 ・協働体制が築けるかどうか?
 ・協働することが申請団体のメリットとなるか?
 ・ソシオファンド北九州として求められるリソースがあるか?
 ・お互いに信頼関係が築けるかどうか?

そういったことを2ヶ月間のプレ協働という「予行演習」期間を通じてお互いに確認していくからこそ、本協働においてしっかりと成果が出せると考えています

プレ協働は、1〜2週間に1度のミーティングをしながら進めていきます
2ヶ月間という短期間ではあるものの、1回目はキックオフとして一緒に食事しながらお互いのことを知るところからスタートします
そこからジワジワと真剣な議論に移っていくといった感じですね

最初は探り探りだったプレ協働のミーティンも、回数を重ねていくと気がつけば白熱したものに
と言うのも、プレ協働に参加しているソシオファンド北九州のメンバーは、「この団体と協働をしたい!」と思って参加しています
なんとかして「2次選考を通過させたい!」という気持ち満々!
かなりの熱量でプレ協働に臨んでいるといった感じです

プレ協働では、2次選考用のプレゼン作りとは別に、実はもう1つの狙いがあります
それは、2次選考以外でも団体紹介として使えるようなプレゼン資料を作ること

申請団体の事業内容はもちろん、活動に込めた思いや願い、そしてどんな社会を目指しているのか、そういったことを申請団体やその事業分野についてよく知らない人でも理解できるように、使用する言葉や画像の1つ1つ、そして説明の順番を注意深く決めていきます

この作業は、その事業分野の専門家ではない、私たちソシオファンド北九州のメンバーだからこそできることだと感じています

もちろん2次選考を通過を目指しているものの、もし協働に至らなかった場合でも、「プレ協働をやって良かった」と思ってもらえるようなプレゼン資料を作っていくことを目指しています

プレ協働は2ヶ月という短期間で、2次選考を通過したいという強い思いで取り組むからこそ、真剣な議論が繰り広げられ、濃密な期間となり、信頼関係も構築されていきます
私たちにとっても選考過程で最もパワーが必要とされるプロセスです

そのため、2次選考が終わり本協働が始まるまでの期間は、「プレ協働ロス」とでもいうような軽い燃え尽き感を感じることもしばしば…

今年もあっという間にプレ協働の2ヶ月間が過ぎていきました
それぞれのプレ協働を通じた関係性や気づきや学び、それが今後どのように繋がっていくのか楽しみです

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