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ハレとケ


突然ですが、



物語の中に入りたい、と思ったことはありますか?



私も若かりし頃はテレビと2次元が繋がっているのでは無いかと

ブラウン管に手を伸ばして、画面に指が触れた瞬間

バチバチと静電気にやられた記憶があります。


何気ない日常を送っている中で


学校からの招待状をふくろうが持ってきてくれたり、

突然ボロボロの白いケモノが契約を迫ってきたり、

机の引き出しから青い狸が出てきたり。


そんなこと起こらないかなぁと、日々空想に耽っております。


昔教職課程を学んでいるときに

ハレとケについて学んだことがあります。


ハレは、儀礼や祭りなどの行事、

ケは日常を意味しています。

「人生のハレ舞台」や「ハレの日を迎え・・・」という形で

今も使われていますが


馴染みの深い天気の「晴れ」というのも

元々は長雨が続いている状態から再び太陽が出てきたその節目の日のことを

ハレ(晴れ)と呼んでいたそうです。


先ほど好きな物語の導入部分をいくつか紹介しましたが、

まさにその瞬間がハレとなるわけです。



実は昨日は早々に熟睡してしまい、毎日ノートが途切れてしまいました。


ルーチンワークって大事ですよね。

毎晩21時からnoteを書くためにデスクに向かうのですが、

その前に1週間の疲れか、マットレスに横になってしまいまして

携帯ポチポチしながら、いつの間にか意識がなくなっていました。

仕事に行って帰ってきてnoteを書いて寝る。

何も変わらない日常、これがです。



実は、Instagramなどが流行している背景に

このハレとケの考え方があります。

インスタ映えの写真はまさに

ケの中にあるハレの瞬間を切り取ったもので

これを他人に見てもらうことでいいねを集め、

それが投稿者のケを乗り切る力に変わっていく。

見た人も「羨ましい」気持ちが

それを手に入れるようとして、自分を良くしていこうという

プラス方向の力に変わっていく。

この、非日常の日常化は良く使えば

自分も周りもプラスになる非常によくできたシステムだと思います。


ただし、ハレを追い求めすぎることで

今までハレと思っていたことがケになってしまっている

日常の非日常化を起こしてしまうと

慣れを起こし、思ってる方向へ進まないことが多いです。



昨今の状況は自粛や病気によるストレスという

マイナスな状態でのが続いています。

節目となるハレの日が待ち遠しいですね。



そしてまた、私も元気に外に出て

石を抱えて空から降ってくる女の子

を探しに行く毎日を楽しみにしています。

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